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第15話

その後は…ただひたすらに棒で殴られ続けた 声を出すことも叶わなくなった… 夏…ごめんなさい…もう俺はダメみたい… 薄れ行く意識の中最後に香った夏の香り…夏…夏…大好きだよ… 次に目を覚ましたら俺がそこに血だらけで存在してて… 夏が俺にすがり付き泣いていて…すり寄っても夏には届かない… それからは毎日毎日夏のところにいて片時も離れなかった。 そして気付いたんだ…夏が…人と関わることをやめた…心から笑うことはなくなって…本物の夏は身を潜めて… そんな夏に追い討ちをかけるように…次々と…家族がいなくなっていく… 俺にはどうすることもできなかった… そして…あの日がやってきた。 「リドル…リドルなの…?」 いつものように夏の側に寄り添っていたら夏が俺を呼んだ…そして抱き締めてくれた… どうして?どうして見えるの?触れることができるの? そのときはわからなかった。 でも久しぶりに夏の笑顔を見つけたんだ… でも翌日にはまた姿を夏がその瞳に映してくれなくなった… 途方にくれていたら真っ白な奴がやって来た 「リドルさま」 「誰?」 「ミカと申します」 ミカが教えてくれた。10月31日…この日は特別な日で魔界の力が強くなってこちら側の人に接触できるって… 一年に一度…この日は夏と触れ合うことが出来る…嬉しくて…翌年を楽しみにして毎日夏の側から離れず過ごした そんなある日…夏にいつものように会っていたら体がとても疼いた…これまで感じたことのない感覚… 落ち着いてふと自分の手を見ると…あれ?俺は…人型になってた… そして…発情期がやって来て…生きていた頃はその辺にいた他の子達とそれをおさめるため行為に及んでた…でも俺はいつも夏の裸体を想像しながらしてたんだ…夏…ごめんね… その日人型になった俺の中心部は固くはりつめて…夏のパパがしてたみたいに自分のそれに触れた …夏のパパとママはよく二人で裸で抱き合って…ママは頬を染めながら可愛く啼いていて…夏はママに良く似てたからママを夏に置き換え…想像して…そして欲を放った… 夏に触れたい…夏と交わりたい…その思いは日毎増して… 1年たった。その日までにミカさまに犬の姿から人の姿に形を自由に変えられるよう教えてもらい練習してうまく出来るようになった。 だっていきなり夏の側に人型の自分がいたら驚かせちゃうでしょ?だから始めは元の姿で会って夏の目の前で人の姿になれるように… 人の姿だと言葉も交わせるみたいだから必死で練習して…そして… 「リドル!会いたかったよ!!」 夏がぎゅって抱き締めてくれてその時ゆっくり人型になった 「リドル?…リドルなの?」 「ご主人様…お話ししたかった…会いたかった…夏…夏…」 これまでは抱き締めてあげられなかったから夏より大きくなれたことが嬉しくて夢中で抱き締めた。 「リドル…かっこいいね…」 夏がにこりと笑うから…この顔が大好きだったから… つい…我慢が効かなくなって…夏を組み敷いた…戸惑う顔も可愛くて夢中で夏をなめ回した… そして…交わった… 始めは苦しそうにしていた夏の体の力が抜けて甘くて可愛い声をあげはじめて… そして一緒に欲を放った。 まだ成長しきれていない夏の体を俺が変えた… 日付が変わるまでとことん律動と愛撫を繰り返して… それでもまだ足りなくて…気づけば夏は意識を失っていて… 日付も変わる寸前…文字の書き方も教わってたから手紙を残した 『またつぎのきょうにあおうね なつだいすきだよ』 書き終えた頃に時間がきて… 翌日…俺の名を呼ぶ度頬を赤らめて自分のモノを可愛がり欲を放つ夏の姿をみて嬉しさが止まらなかった

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