そうして５年のときがすぎて… この頃に俺は決めてた… 「ねぇ。ミカさま」 「はい。」 「俺…輪廻の輪に戻りたい…」 「…」 「どうすれば戻れる？やっぱり無理かな？」 「…いえ…神から与えられる様々な試練を乗り越えることが出来たなら戻れます…しかしそれには最低でも50年の年月を要します…」 「夏が…」 「えぇ。最低でも50年…それを終えあなたが転生したとしても貴方は生まれたての赤子…夏さまは70代に差し掛かる…。貴方が成人する頃には…夏さまは…」 「…もっと…早く転生できないかな…」 「…方法は無くはない…」 「教えて？」 「…通常の試練より数段厳しいものを越えていただきます…通常の試練での失敗はやり直しがききます…しかし…こちらは一度失敗すると…魂そのものが消滅してしまう…年に一度の逢瀬さえも…出来なくなります…」 「それでも…やりたい…」 「転生したとて…全ての記憶が無くなりますよ。夏さまへの思いさえも残らない…それでも…」 「必ず…見つける…だから…やりたい…」