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Episode Ⅵ
日々学校とゲームらしき世界に行ってるオレは一体なんなんだ...。
結局今日も、コイン主探しは不発に終わりゲームの中を彷徨うんだよなー狩りも、ギルド単位で狩場占拠したりしてて、単独で行くのはつまらないし...今攻略していない場所は1箇所あるけど、1人では無理(数が多くて)団体に属してないから、集団でも無理。
とすると、突発イベントでちまちま遊ぶしか出来ない。
「やること無さすぎだし!つまんなーい!」
ゲームとして堪能したのは2年ほど...レベル上げも当時必死にしたから今更何をすればいいのか。片田舎に引っ込んだ爺さん見たいな生活も結構うんざりするんだよね。
ポン...
通知が来たから、とりあえず読めば時間が潰れるだろうと開いた。
“吉田さん、ジャイアントカマキリ出現!初心者地区の大草原に!ギルドで出たけどカマキリが低レベプレーヤーゴミのように倒してSランクまで上がったー!ヘルプーてか、INしててー!byさぶちゃん”
「助けて欲しいのか、ただINしてればいいのかよくわからん救援呼び出しだな...」
暇を持て余していたしと、久し振りに本気装備に着替える!エフェクト(見た目)はボロマントだけどな!!!
“召喚スキル使っていいぞー”
とりあえず返事したら、返事来る前に召喚された。
ギャーーー!と劈 く悲鳴は、カマキリの足に踏まれた旅人Aだった。
「うわ、サブ!おまっ、どこで呼び出すんだよバカ!!」
サブちゃん、カマキリの背中でオレを召喚しやがった!いきなり態勢の立て直しからしなければならず、慌てて両方の腰に刺さってる剣を取り出して突き刺した。
「さっすが、俺の吉田!」
「ちょっと何言ってるのかワカラナイ」
「ごめーん、こいつ固くてさぁースライム張りに柔くしてよ」
「ンなもん、魔術師に頼め!」
「骨の髄まで柔くできる吉田の出番だ!」
そんなもんない...ただ、オレの攻撃スキルは剣を使うと貫通スキルっていう固いモノでも貫けるのが付属されてる...逆にスライムに勝てない(柔らかいものには弱い)んだがな。
仕方ないからぷすぷす刺しといた。
ギャーーー!
「あはは!背中に爪立てられて叫んでるー」
「変態サブ!爪じゃなく剣を刺してる!」
見りゃわかると、笑われた...解せぬ。
カマキリは相当レベルを上げたらしくなかなか倒れないわダメ喰らわないわで、飽きてきた。
「あっ!戦いの最中に飽きた顔!吉田!ほら、マリンダが応援してるよ!」
なんの激励だよ...マリンダとは、初心者に戦い方を教えてくれるNPCだ。
両手を胸のあたりで握り拳を作ってファイト!と激励してくれる。
「メスカマキリ呼んでこいやー」
と、サブは元気にぶら下がり中...
「いや、攻撃しろよ?経験値オレ根こそぎ奪うぞ?」
レベルが上がれば、経験値も跳ねる。だから弱いモンスターを少しレベルを上げさせてから叩く等のやり方もある。
回復が間に合わなければこっちが、経験値奪われるけど...
「サブのギルメン約立たずでぇーサブも約立たずでぇー吉田の勇姿見たかったのぉーとか、女子が噂するゾ?」
「本気で引くからやめて...」
この世界はやめたきゃ来なければいい...だから、オレはそんな人達に置いていかれ、1人になった。
サブにギルマスになれと言われたけど、それすら面倒で今や隠居してるようなもんだ。
ぎゃーぎゃーと言い合いしてるうちに、かなり攻撃が通るようになった。
「そろそろ、イケんじゃね?」
オレが言えばサブは頭を頷かせてから、叫んだ。
「やっとかよ!おーい魔法士そろそろ準備な!オレらはスイッチするぞー」
サブも剣を抜いて下に降りる。
オレはサクサク差し込み、怪我をした場所を狙って貰う。
「ここなー!」
振り回されながらもストレージから、初心者の剣を取り出しそこに差し込んだ。
それから手を離せば、カマキリに剣を通して電流を撃ち込んでもらった。
ぎゃあああ...と声を上げカマキリは巨体をバタリと倒し動かなくなった。
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