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都市の地下に密かにつくられた実験施設がマッドネスのアジトであった。 秘密の抜け穴から住処へ戻ったクロは自分のラボにとりあえず海を連れ帰った。 「お前は今、淫獣の毒に侵されてる」 手術台に横たえられた海は喘ぎ、体を蝕む悪性の火照りにただ困り果て、霞む双眸でクロを見上げた。 「淫獣用の解毒剤は残念ながら、今、ここにはない。自分で何とかしろ」 「じ、自分で……?」 「自己処理だ、みなまで言わすな」 クロはそれだけ言うと仕切りのカーテンを勢いよく閉め、海を置いてラボを出て行った。 レースのパンツは先走りであられもないことになっていた。 ぎこちなく下にずらしてみれば、まだ幼さの残る性器が外気にピンと勃ち上がる。 体を蝕む尋常ならない火照りに思考やら理性が麻痺する海は。 恥ずかしさをかなぐり捨て、空の宿敵、世界支配を企むマッドネスのアジトにて。 あろうことか、ひとりえっちを……始めた。 どうしよう、いつもより気持ちいいです……。 すぐ出ちゃいそう……。 体を捩じらせている内にウイッグが外れてしまったが、気にする余裕などなく、海は自己処理に没頭した。 だがしかし何度達しても満たされなかった。 むしろ火照りはどんどん海を侵攻していく。 留まることない白濁の迸りに下半身はヤラシク濡れ、か細い指先も卑猥なねっとり感に見る間に塗れていった。 「やだ、クロったら」 不意に声が聞こえた。 覚束ない視線を向けると仕切りのカーテンから誰かが覗き見しているではないか。 「こんなに可愛いマウスを飼っていたなんて知らなかったわ」 豊満な体にミニスカナースの格好で網タイツを履いた彼女はマッドネスの紅一点、Dr.グラマラスだった。 「ねぇ、あなた。私のラボにいらっしゃい?」 艶やかな笑みを浮かべて差し伸べられたグラマラスの手に海は手を伸ばしかけた。 が、至急戻ってきたクロによってグラマラスは蹴っ飛ばされた。 「おい、勝手に俺のラボに入るな、グラ」 「いったぁい……何よ、クロ。あんた、ヒロインに惚れてるのかと思ってたら男の子にも興味がおありなのね」 「別に惚れてない、女子供だから手加減してるだけで……って、今、何て言った?」

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