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「……あれ……僕、いつの間にラボに……」 「……」 「……え、涙……?」 涙する自分に驚き、また瞬きすれば大粒の涙が次々と零れ落ちて、海は頻りに首を傾げる。 向かい合うクロにいつもと同じ表情で、同じ声色で、同じ温度で問いかけてくる。 「あの、僕……どうしちゃったんだろ……クロさん、何か……あったんでしょうか?」 噛みつきが浅かったために海は二十四時間待つこともなく記憶を取り戻した。 絆創膏を剥がしてみれば、噛み跡は、すっかり消え失せていた……。 そして。 「あの、クロさん……」 「なんだ?」 「あの、もう……っん……二回……しました」 ほぼ服を脱がされて襟シャツだけを羽織った海は、その肌を隈なく紅潮させ、上擦った声で訴える。 ほぼ服を纏ったままのクロは散々甘やかした海の唇をまたとことん可愛がる寸前、囁いた。 「たった二回だ、海」 「ん……っ」 いつになく続けられる行為。 複雑な実験を日夜こなす長い指は熱烈な愛撫を綴り、唇は饒舌に舌先で愛を語った。 クロによってこの体は蕩けてしまうんじゃないかと、海は、そう思った。 「あ……うそ……」 またクロがナカに入ってこようとしている。 仰向けになっていた海は咄嗟に片手でソコを覆った。 「も、だめです……クロさんので、もう……いっぱい……です……あっ」 手で隠された位置の少し上にクロは触れた。 散々精を放ってびしょ濡れの隆起を、優しく、上下に擦り上げる。 「や……クロさん……」 ついさっき達したばかりで最も多感になっている熱源を手の中で丹念にマッサージされて、海は仰け反った。 遮っていた手が離れた隙にクロは我が身を再び熱い粘膜内に戻す。 やや弛緩していた後孔を押し拡げ、どんどん奥へ……。 「あぁぁ……きちゃう……」 「ああ、お前の奥まで……」 ずっとここにいたいよ、海。 お前のナカでこのまま眠りたい。

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