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第六夜
どうかそんなにかわいい声を出さないでくれ。
必死で理性を保とうと努めても、ジャックの無邪気な愛情が心地よくて、愛しくて、抗えなくなる。
どんなに虚勢を張ったところで、レイにとって永遠に等しい孤独を埋めてくれた、かけがえのない存在なのだ。
いつの間にか四つん這いで尻を高く上げた体勢にされ、割れ目に顔を埋めたジャックが、小さな窄まりを夢中で舐めている。
教えてもいないのにこんなことまでするなんて、動物としての本能ゆえか。
振り払いたいのに拘束された手首のせいで自由に動けない。
彼が狼男の呪縛から開放されれば、必要のない行為だというのに。
「はぁ……くっ……ジャック、もう……」
「レイ……“待て”は、もういいの?」
きゅうんと鼻を鳴らしながらジャックが覆いかぶさり、甘えた仕草で体をすり寄せる。
「いいから」と許しを与えた刹那、質量を増した雄がレイの中に入ってきた。
「レイ、大好き……。いつかオレの番になってね……」
うっとりした声で何度も名前を呼ばれる。
揺さぶられながら「もうこれきりだ」と何度思っただろう。
自分だけのかわいい獣。できることなら命が尽きるまでそばにいたかった。
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