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第8話

「時間は? 待って? くれないんじゃが?」  念を押すように、少年が言った。。  武典は顔を上げた。覚悟を決めたような顔つきだ。 「よし、俺も男だ。こい!」  四つん這いとなり、彼は翔に尻を向ける。 「あ、俺が解していいの? ラッキー。ちゃんと温めて使ったるからさ」  翔はパウチを拾い、封を切ると、ローションを手のひらに出す。  両手を合わせ、少しこすり合わせてから、武典の後孔へローションをぬちぬちと塗りつける。翔が指を一本挿れると、武典の背中は跳ねた。 「うっ、気色悪い」 「使ってないだけあって、きれいな色してんなぁ」  まぶたを細めながら、翔は武典の後孔を弄り続ける。 「指を増やすぞ」 「おぬしら、前戯は? のぉ、前戯は?」 「そんな時間っ、ねぇだろ」  武典が絞るような声を上げる。 「ケツがきつかったら、自分でちんこをしごいててな」  翔はそう言うと、指をブイ字にして後孔をくぱり、と広げる。 「うわ、やらしい眺め」  ぐっ、と歯を食いしばり、武典は自らの萎えている肉杭をしごき始める。  くちゅくちゅと音を立て、後孔を解していた翔は、そこから指をちゅぽんっと抜いた。 「そろそろいいんでない? ちんこ挿れるの、このままの体勢でいい? それとも前向く?」 「バックからだと何されてんのかわかんねぇから、前向くわ」  はぁ、とため息をつきながら、武典はうつ伏せに横たわった。股を大きく開き、自らの太ももを両手で抱える。 「こい!」 「お、男らしすぎて、ますます惚れるぜ……」  翔は上ずった声で言うと、彼の股の間に身体を入れる。後孔にあてがった肉杭は、先から潤みを滴らせていた。 「挿れるから」  ぐぷっと音を立てながら、肉杭が後孔に挿ってゆく。カリのくびれまで中に収め、翔はそこで腰の動きを止めた。苦しそうに眉を寄せている。 「っ、きっつ。何とかならん?」 「おまえが、何とかしろって、っ、これが俺の精一杯だ」  顔をくしゃくしゃにして、武典が呻いた。  武典の萎えている肉杭に、翔は手を伸ばした。 「足、そのまま自分で広げといてな」  と、囁いてから、彼の肉杭をゆるゆるしごき、もう片手の指で片方の胸粒をきゅっと摘む。 「っ、ふぅぅっ、あっ、いいかも……」  武典は掠れた声で言った。わずかではあるが、快楽の色が顔に浮かんでいる。

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