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柏餅入あおみつ編 15 あおとみつ
実家住まいだから、そういうのやっぱりね。
やっぱりたくさんはできなくてさ。
するけど。しちゃうんだけど。でもこっそり、そっと、声とか我慢しなくちゃだし。気をつけるでしょ? 自営だから親は基本うちにいるし。同級生で何人か一人暮らしとかしてる人いるけど、そうそう、益田とかは一人暮らしにしてる。自由なように感じられて、そういうの羨ましいなぁって思うけど、でもお店を自分たちにほぼ任せてくれてるし、今の時点でさ、一人暮らしをする必要性はないわけで。
で、結局何が言いたいかというと――。
「みつ! お風呂上がったよ!」
今日が、本当に本当に二人だけの「お泊まり会」なのが嬉しくて。
「っぷ、青、一生懸命すぎ」
たまらなくて。
「だって、そうもなるでしょ!」
「うん。俺もだよ。青」
急いでお風呂から飛び出るように出てきてくれた青に、大急ぎで、でもちゃんと家着を着てしまう君にドキドキしてる。まるで今からおやすみなさいって寝てしまいそうな格好なのに、まだ髪が乾かしきってない、大慌てな君に。
「みつ……」
「あ、の……青?」
ワクワクしてる。
君も俺も。
「……その、えっと……」
君と一晩一緒にいられることに。
「たくさん、よ……」
二人とも、まだ髪が濡れてるくらいに慌ててることに、キスをしながら笑ってる。
「あ……」
ゾクゾクした。
「あぁっ……」
青の唇が首筋にキスをくれるたびに。
「んっ……ぁっ」
「みつ……」
名前を呼びながら、胸にキスをしてくれるたびに。
「あ、あ、あっ」
自分のベッドの上に座って、Tシャツを捲り上げられて、感じて硬くなっちゃった胸のそれにチュってキスをされて、肩を竦めた。
「……みつ」
恥ずかしい。
「やば……」
「な、何が?」
「今日のみつ、感度すごくない?」
「だって……」
乳首、にさ……キスされただけでイっちゃいそうなんだ。だから、キスしようよ。
「ずっと、青と……したかった、から」
ぽつりと呟いて、もう何度もしてるくせに今夜はなんだかとても恥ずかしくて、キュッとしがみついて真っ赤な顔が見えないようにキスをした。
「俺も、だよ……みつ」
「あっ」
深い深いキスをしながら、乳首をキュって摘まれて蕩けちゃうくらいに気持ちいい。青に抱きついたら家着のズボンと下着をいっぺんに脱がされて、足を広げられた。
めちゃくちゃ恥ずかしいよ。そこ、もうさ。すごいことになっちゃってて。
「みつ……」
「ぁ……お」
熱くておかしくなっちゃいそうなんだ。
「……して……あお」
だから、すごく恥ずかしいけど、小さな、小さな声でそう呟いた。君にしか聞こえない内緒の声になるのは、いつもする時、こそこそ話の声だから。おばあちゃんにもお父さんたちにも聞こえないように、そーっと、内緒で。
「みつ……」
「あっ、あぁぁぁ」
指が気持ちいい。君の長い指。それが俺の中に入ってくる。
「あっつ……中」
「あ、あ、あ」
「狭い……苦しくない? みつ」
どうしよう。
「ダメ、かも」
「みつ、ごめ、痛い?」
「ち、がくて」
中、気持ちいい。
「早く、青の……欲しい」
「!」
早く早くって、なる。
「んもおおおおお! みつ!」
君が急に大きな声を出した。俺はびっくりしてさ。
「今の顔、反則だ!」
君は怒った顔をした。
「めちゃくちゃ可愛いすぎるから!」
「…………っぷ」
「笑い事じゃないからね! あのさ、そういう顔っ!」
「しないってば……ンっ」
ぎゅうっと掴まった。恥ずかしいけど、足を目一杯広げて、青がこれるように。青が来てくれるようにしながら、ぎゅうって掴まって、その耳元に囁いた。
「青としか、しないもん」
だから早く、来てくださいって、その耳元にキス混じりで囁いた。
「あ、あ、あっ……あ、おっ……あぁぁ!」
ゆさゆさ揺らされて、声が自然と溢れちゃう。いつもはこんなに激しくしないから。声出ちゃうでしょ? 我慢なんてできなくなっちゃう。俺も。
「みつ……」
「やぁぁっ、そこ、らめっ……ぁ、あっ」
青も。
止まらなくなっちゃうから。いつもはもっとそっと、そーっとしてる。
でも今日はそっと、じゃないから、激しいからたまらなくて、君に突き動かされる度に声が溢れてしまう。自分のじゃないみたいな、甘ったるくて仕方のない声。
「可愛い、舌ったらずになってる」
「んっ、ぁ……だ……って」
俺を突き動かしてくれる青がカッコ良すぎるんだ。少ししかめっ面で、男っぽくて、乱れた息も、俺に覆い被さるようにしながら、潰れちゃわないようにってしてくれるたくましい腕も、表情も、天井の照明に照らされた君の肩にさえも、ドキドキする。
反則なのは青だよ。
カッコ良すぎる青の方がよっぽど反則だ。
「あぁあっ、ン、あっ」
「みつの中、熱くて、気持ちい」
奥がキュンキュンした。君の切先が触れて、突いてくれるところが。
「やぁぁぁぁっン」
「やばい、みつの、その可愛い声」
「あ、あ、あ、あ」
お菓子を作るのが大好きだからかな。
「ふ……ぁっ……」
「舌、柔らかくて、熱い」
ねぇ、この指、美味しいよ。
「ンンっ」
「やば……やらしいよ、みつ」
青の指が甘い気がした。奥を突かれながら、蕩けちゃった舌で青の長くて骨っぽい指にキスをして、舌を絡めて、舐めて。
「ん、ん……ぁ、ひゃあっ……らめっ、もっ、あ、あ、あ」
「みつ」
「んんんん」
背中をたくさん丸めて、青が俺の中を抉じ開けながら、乳首にキスをした。キュって吸われて、歯で齧られて、中が、奥が、青にぎゅううううってしがみつく。
「みつの肌、甘い」
「あ、あ、あ、も、青、あおっ」
「甘くて、ご馳走みたい」
青が作ってくれる甘い甘い餡子が好きだからかな。
「あお……奥、来て」
俺の身体が甘いのは。
「……みつ」
「あお……」
青にたくさんして欲しいから、甘いご馳走になって食べてもらおうって思ってるのかもしれない。そのくらい青のこと。
「大好きだよ」
そう囁いてしがみつくと、青の腕がたくさんたくさんギュッて抱いてくれて、身体の奥のところまで、溢れるくらい青でいっぱいになった。
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