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告白

ベッドに腰掛けたまま、俯いて何も言えなくなってる俺に靖史が近づく。 「俺はどんな事を言われてもお前とは親友だし、味方だよ。そんなに俺が信じられないか? 大丈夫だよ。吐き出しても……」 靖史はやっぱり凄えな。きっとお見通しなんだ。打ち明けてしまってもいいかな?……ダメだ、涙が溢れる。 靖史が突然、俺を頭から抱え込むように抱きしめてくれた。 俺はすっぽりと靖史の胸におさまる。 途端にとめどなく涙が溢れてしまった。 「や、靖史…… 俺、俺さ……」 「ん?」 「……男が、男が好きなんだよ。友情なんかじゃなく、れ……恋愛対象として」 「………… 」 「圭ちゃんの事が……好きになっちゃった…んだ……」 頭を抱いてくれてるから、お互い顔が見えない。俺の告白に靖史がどんな表情をしているのかわからなかった。 顔をあげるのが怖い。 「……き、気持ち悪い、だろ。 ご……めん」 もう最後の方は、嗚咽混じりでちゃんと喋れなかった。泣きじゃくっていると、靖史が俺の背中を優しく叩く。心配ないと言ってくれてるようで嬉しかった。 「クラス離れて、圭ちゃんと離れて……辛いんだ! 誰かと圭ちゃんが楽しそうにしてるのを見ると、妬けて妬けてどうしようもないんだ! でもこんな気持ち圭ちゃんに知れてしまったらって思うともう怖くて話しかける事も出来ない。俺はどうしたらいい? 好きな気持ちに蓋をしなきゃいけないのに、辛すぎて……悲しくて……もうしんどい」 一度吐き出したら、もう思いが溢れて止まらない。 靖史が俺の頭をぽんぽんする。 「陽介、辛かったな。よく一人で抱えて頑張ってたな」 涙が止まらなかった。 靖史がそんな風に言ってくれるなんて思ってもなかったから、嬉しすぎてしょうがない。 「陽介? ちっとも気持ち悪くなんかないから。大丈夫だ。人を好きになるのに同性じゃダメだなんて誰がきめた? お前は圭の事、ちゃんと見てそれで惚れたんだろ?……自分の気持ちに自信を持てよ」 俺は靖史の言葉で、胸のつかえがすっと無くなったように思えた。 「俺、初恋なんだ……こんな気持ちになったの初めてで、怖かった」

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