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高校生活スタート
いよいよ今日から高校生──
あの悪夢の告白大失敗から日も経ち傷も癒えた。いつまでも引きずってないで、気持ちを切り替えて高校生活を楽しまなくちゃな。
当たり前だけど男子校だから周りは男ばっかり。俺にとっては気を使うこともないこの方が断然居心地が良かった。
クラスの奴らもみんな気さくな感じで安心する。同じ中学から上がった奴もチラホラいるから、あまり緊張もしないで済んだ。
圭ちゃんは今頃どうしてるかな。やっぱり女子にモテてるのかな…… 圭ちゃんのことを考えると心配ばかりが頭を過る。自分で決めた選択だったはずなのに、もう既に小さな後悔がフワフワと浮かんでいた。
「よお、どうした? ボーっとして……」
「ん? なんでもない。次オリエンテーションだよな。ああ移動、めんどくせぇ」
突然話しかけられて我に帰る。俺に話しかけてきたこいつは渡部純平 。出席番号が近いから何かと俺と一緒になることが多い。純平は初対面でもぐいぐい話しかけてくれるようなタイプだからすぐ打ち解け仲良くなった。
俺は純平と一緒に教室を移動する。
「なあなあ、お前のこと陽介って呼んでいい?」
「勿論、俺も純平って呼び捨てでいい?」
「おう、よろしくな」
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