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圭から見た陽介は
陽介と会うのは久々だ。なんで陽介だけ違う高校に行ってしまったんだろう。靖史と陽介とまた三人で一緒だったら良かったのに…… 毎日会えないの、つまんないと思ってしまう。
陽介の制服姿どんなかな? 見てみたいな。そうだよ、あの高校のブレザーお洒落なんだよな。今度見せてもらおう……
あれ? なんか俺、陽介のことばっか考えちまってる。どんだけ会うの楽しみなんだろうな。笑っちゃう……
「なぁ圭……お前、陽介の事ばっか話してるぞ? どんだけ大好きなんだよ 」
一緒に歩いていた靖史にそう指摘され頭にハテナが浮かぶ。え? 俺、声に出してた?
「待って! 俺、今何話してた?」
「え? 陽介の制服姿、カッコいいいんだろうなーって」
「あ! ああ……それな」
靖史が「大丈夫か?」とニヤニヤしながら俺を見る。ちょっとムカつく。
「だって久し振りに会うの楽しみじゃん。そうだよ大好きだよ? 悪いか!」
「はいはい、わかったわかった……」
久し振りに親友と会うんだ。楽しみで何が悪いってんだよ。なんだかにやけてる靖史が腹たつけど、陽介の姿が見えてきて、そんなムカつきはすっかり頭から消えていた。
嬉しくて思いっきり俺は手を振る。陽介もそれにこたえるように優しい笑顔で俺に手を振ってくれた。久し振りに会うことで、ちょっと緊張してしまったけど、陽介も同じだと言っていて嬉しく思った。
今日はセンスのいい陽介に服を選んでもらうんだ。
ほら……今日の陽介の私服だって思った通りカッコいい。本人自覚がないのか謙遜してるのか、圭ちゃんの方がカッコいいっていつも言うけど、俺から見たら陽介の方がよっぽどカッコいいんだ。
陽介ってイケメンで性格もかっこいいんだよ。男からも女からも人気があったのに……俺のことが好きだなんて、ほんと信じられないよ。
なんだかごめんな……と申し訳なく思ってしまう。
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