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靖史君のあの日の出来事②

こんにちは。またまた靖史です。 俺にも彼女が出来ました。 はい? 興味ない? すみません…… 最近始めたバンドも、練習のかいがあってなかなかサマになってきた頃、圭が突然髪型を変えると言い出した。 うちの高校は私服だし校則もユルいからあんまり気にすることもないし、好きにすればいい…… どうやら、したい髪型はもう決まってるみたいなんだけど、「陽介がいいって言ったら美容院行ってくる」なんて言い出した。 へ? いちいち陽介に確認するのかよ? 俺がそう突っ込んだら、陽介はセンスいいから、陽介がオッケーしてくれれば安心だろ? って「お前こそ何言ってんの?」くらいの勢いで言われてしまった。 確かにセンスはいいと思うけど。 洋服選ぶ時もそうだし、この陽介への懐きようといったら…… ほんと大好きかよ。 圭、自分では分かってないよな? そういう所が可愛いんだよ。陽介もそう思ってるんだろうな。 殴られるから絶対口には出さないけど。 そして次の日、赤い髪で登校してきた圭。びっくりした。ちょっも目立ちすぎじゃね? めっちゃ注目浴びてるし…… でも、圭のすっきりした綺麗な顔立ちに凄い似合っててかっこ良かった。 帰りに陽介の学校まで行って見せるから付き合えって言われた。 今度一緒に遊ぶ時でいいじゃんって言ったら、陽介の制服姿も見たいからそのついでに行くの! ってさ。 やれやれ…… しょうがないからお供しますよ。行きゃーいいんでしょ? でも途中で彼女の由香に会ったから、俺は由香と家路についた。 だって別に俺いなくたっていいだろう? 早くくっ付きゃいいのにな……

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