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お前らなら大丈夫 見守る靖史

圭が学校を休んだ。それも二日連続。俺にはなにも連絡は無し。 バンドの練習だって出てこないし、風邪かと思って連絡を入れたところで返信も来ない。圭はひとり暮らしだし、流石に心配だから俺は圭のマンションに行ってみた。 インターホン越しに圭の怠そうな返事は聞こえるも自動ドアは開かない。どうやら俺とは顔を合わせて話す気は無いらしい…… 直前に陽介にも連絡をしていたから圭が体調を崩したんじゃないのはわかっていた。陽介も俺の連絡に『圭ちゃんを傷つけてしまった』とひと言返してきただけで、よく事情がわからなかった。 「なあ、学校休んで風邪でもひいたか? それとも他になにかあったか?」 インターホンに向かって圭に呼びかけても返事は来ない。しばらくしてから「俺、陽介のこと傷つけちゃった……」と今にも消え入りそうな声でそう呟いて、圭はそれっきり出てこなかった。 なにやってんだよ……二人して同じこと言いやがって。 俺は呆れつつ、心配は残るけど圭の家を後にした。 とりあえず、歩きながら圭にメールを入れておく。 『何があったか知らねえが、傷つけたと思うのならちゃんと謝るんだな。明日には学校来いよ。そろそろバンドの練習も再開したいしな』 別に返信なんて来なくてもいい。喧嘩したなら早く仲直りすりゃあいい。 お前達なら大丈夫だろ?

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