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思い出作り
圭ちゃんの年越しライブで一緒にカウントダウンをして、一旦俺達はマンションへ戻った。
軽くシャワーを済ませ、この後の旅行のための支度をして仮眠。
ベッドに入り、何となくイチャイチャ。
二人で向かい合い、軽くキスをする。
圭ちゃんの耳、圭ちゃんの鼻、圭ちゃんのおデコ、圭ちゃんの首筋……
俺の好きなところ全てにキスを落とした。
「あははっ、何? 擽ったい……」
体を捩り笑う圭ちゃんを、俺はギュッ抱きしめる。
「圭ちゃん、キスして…… 」
俺はあまりこういう事を言わないから、圭ちゃん少し驚いた顔をしてる。
でも少し顔を赤くして、黙って俺に甘いキスをしてくれた。
「圭ちゃん……俺の事好き?」
「………… 」
少し黙ってしまった圭ちゃん。
「……うん、好きに決まってるだろ。大好き」
でもすぐにそう言って、圭ちゃんも俺の事をギュッとしてくれた。
「温泉、楽しみ……ありがとね、圭ちゃん」
「うん 」
そのまま二人で抱き合いながら眠った。
電車の時間に合わせ、早めに起きる。
圭ちゃんの作った朝食が食べたかったけど、バタバタしてて悪いから我慢……今回は駅の近くのカフェで簡単に済ませた。
でもこうやってカッコいい圭ちゃんと並んでコーヒーを飲むのも悪くない。
「何? なんか付いてる??」
あまりにジッと俺が見つめるもんだから、少し怪訝な顔して圭ちゃんが言った。
「ううん……カッコいいなぁって思って見惚れてた」
頬杖をついて、わざと上目遣いで圭ちゃんを見つめたら真っ赤になって慌ててる。
「ばかっ! 何言ってんだよ…… 」
圭ちゃん可愛いな。
新幹線に乗り込み、並んで座る。
元旦ということもあり、そんなに混雑もしていない。
どちらともなく手を握る。
お互いに寄り添い合って、目的地まで眠った。
今日はとってもいい天気。
幸せなひと時……
ずっとこのままならいいのにと、今日も思った。
一泊だけだけど、圭ちゃんが予約をしてくれた温泉旅館。露天風呂付きの贅沢な部屋だ。
景色もいいし、料理も美味しい。
近くを観光して、たくさん写真も撮った。
二人でこういう写真もあまり撮ってなかったから、新鮮で凄く楽しかった。
旅先だし、周りの目なんか気にしないで肩を組んで知らない人に写真を撮ってもらったり、二人で顔をくっつけ合って自撮りをしてみたり……
圭ちゃんも楽しそうにずっと笑っていた。
俺は少し前を歩く圭ちゃんを後ろから抱きしめた。街中で急にそんなことをしたからか、圭ちゃんが驚いて振り返る。
「なに? びっくりした…… 」
「ほんと、ありがと。楽しすぎて俺幸せ」
「……大袈裟」
「うん」
キスしたくなったけど、さすがにそれは我慢した。
俺……やっぱり圭ちゃんのこと、好きすぎてどうしようもないや。
圭ちゃんと温泉旅行。
大切な思い出のひとつになった……
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