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第6話

 夜 「う、うぅぅ、うぅ」  俺は何かのうなり声で目が覚めた。  電気を付け勇真のベッドに近づく。  勇真は顔がほてり、体を縮こまらせていた。 「腹でも痛いのか!? どうした、言ってみろ」  自分でも、驚くほど優しく声をかけて、顔を近づけていた。 「くぅ、ろがねぇ・・・・・・? く、くるしいぃ」 「どこが苦しんだ? はらか!?」 「た、すけてぇ」 「だから、どこが苦しんだよ!」  はっきりしない勇真にしびれを切らし、布団をバサッとめくった。 「ん、なっ!」  ベッドには腹を押さえる姿ではなく。あそこに手を突っ込み、震える手で押さえている姿だった。 「まさか、たってんのか?」  勇真は質問の意味を理解していないのか「くぅるしいぃ」と同じ言葉を繰り返すだけだった。  どうにもその姿はとてもかんに障るものだった。  涙目で頬を赤く染め、ぼぅーとした表情で見てくる。終いに、あそこに突っ込んでいた手を 伸ばして「たすけてぇ」とねだってくる。 「・・・・・・お前、どういうつもりだよ! そんな顔したら誘ってるとしか言いようがねぇぞ・・・・・・俺は知らねぇからな!」  俺は伸ばされた手を引っ張り、自分の方へ引き寄せ、頭を支えて軽く口づけをした。 「お前は何もするな。どうせ、手に力、入らないだろ?」  俺は、勇真の手を握って、動きを止める。  勇真のズボンとパンツを同時に脱がせると、あいつのそれが顔を出す。  それは触ったらすぐに限界に達しそうなほど、大きくなっていた。  そっと触れてみる。いつからこの状態なのか知らないが、とても熱かった。  手を上下に動かして、刺激を与えてみる。  それに対応して甘い声が漏れ出す。 「ふ、ぁ。あっ・・・・・・」  ゆっくりと手の中で動かしていく。 「ちゃんと感じてるな・・・・・・なら、ここは?」  一旦、擦るのをやめて、てっぺんを指でぐりぐりと押してみる。 「うぅぅぁぁっ! そ、れ、ゃ、やだぁっ!」 「嫌がる割には、随分と我慢汁が出てるんじゃないか?」  目に涙を浮かべて、こっちをじっと見てくる。 「く、ろがねぇ、はやくぅ」 「っ・・・・・・・・・もう、終わらせてやる」  ちょっと強めにそれを握り、始めはゆっくり、喘ぎ声が増えてきた頃から、素早く上下に擦る。 「んっ、あぁぁ!」  勢いよく飛びだした熱いものが手にべっとりとついた。  そして、勇真は疲れ果てて気を失ってしまう。  冷静になって考えてみると、とんでもないことをしてしまった事に気が付く。 「嘘だろ・・・・・・」  自分のそれも大きくなっていたことを知ってしまった。  手についたものをティッシュで拭き取り、何事もなかったように勇真に布団をかぶせ、自分も布団の中に入った。

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