6 / 12
第6話
夜
「う、うぅぅ、うぅ」
俺は何かのうなり声で目が覚めた。
電気を付け勇真のベッドに近づく。
勇真は顔がほてり、体を縮こまらせていた。
「腹でも痛いのか!? どうした、言ってみろ」
自分でも、驚くほど優しく声をかけて、顔を近づけていた。
「くぅ、ろがねぇ・・・・・・? く、くるしいぃ」
「どこが苦しんだ? はらか!?」
「た、すけてぇ」
「だから、どこが苦しんだよ!」
はっきりしない勇真にしびれを切らし、布団をバサッとめくった。
「ん、なっ!」
ベッドには腹を押さえる姿ではなく。あそこに手を突っ込み、震える手で押さえている姿だった。
「まさか、たってんのか?」
勇真は質問の意味を理解していないのか「くぅるしいぃ」と同じ言葉を繰り返すだけだった。
どうにもその姿はとてもかんに障るものだった。
涙目で頬を赤く染め、ぼぅーとした表情で見てくる。終いに、あそこに突っ込んでいた手を
伸ばして「たすけてぇ」とねだってくる。
「・・・・・・お前、どういうつもりだよ! そんな顔したら誘ってるとしか言いようがねぇぞ・・・・・・俺は知らねぇからな!」
俺は伸ばされた手を引っ張り、自分の方へ引き寄せ、頭を支えて軽く口づけをした。
「お前は何もするな。どうせ、手に力、入らないだろ?」
俺は、勇真の手を握って、動きを止める。
勇真のズボンとパンツを同時に脱がせると、あいつのそれが顔を出す。
それは触ったらすぐに限界に達しそうなほど、大きくなっていた。
そっと触れてみる。いつからこの状態なのか知らないが、とても熱かった。
手を上下に動かして、刺激を与えてみる。
それに対応して甘い声が漏れ出す。
「ふ、ぁ。あっ・・・・・・」
ゆっくりと手の中で動かしていく。
「ちゃんと感じてるな・・・・・・なら、ここは?」
一旦、擦るのをやめて、てっぺんを指でぐりぐりと押してみる。
「うぅぅぁぁっ! そ、れ、ゃ、やだぁっ!」
「嫌がる割には、随分と我慢汁が出てるんじゃないか?」
目に涙を浮かべて、こっちをじっと見てくる。
「く、ろがねぇ、はやくぅ」
「っ・・・・・・・・・もう、終わらせてやる」
ちょっと強めにそれを握り、始めはゆっくり、喘ぎ声が増えてきた頃から、素早く上下に擦る。
「んっ、あぁぁ!」
勢いよく飛びだした熱いものが手にべっとりとついた。
そして、勇真は疲れ果てて気を失ってしまう。
冷静になって考えてみると、とんでもないことをしてしまった事に気が付く。
「嘘だろ・・・・・・」
自分のそれも大きくなっていたことを知ってしまった。
手についたものをティッシュで拭き取り、何事もなかったように勇真に布団をかぶせ、自分も布団の中に入った。
ともだちにシェアしよう!