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番外編 お医者様と開発指導

翔さんと恋人になってから結構経ったが最近セックスにマンネリを感じている。 特別翔さんに何か言われた訳ではないのだが、翔さんが気持ち良くて辛抱たまらんって感じでおねだりしてきたりしたら楽しいなぁと思って色々試してみてるのだけど、俺の密かな努力はまったく上手くいっていない。 上手くいかないと言うよりは、翔さんがすぐにぐずぐずになってしまうのも原因かもしれない。 「うーん」 「どうしたの?理くん?」 俺が翔さんの事でソファーで考えて居ると、別の部屋から(ほまれ)“先生”が出てきた。 誉さんは最近この家へ居候している“白い人”の先輩医師にだったらしい。 あの白い人が医者だったという事実も驚きだが、現役の医者がこんな平日の真っ昼間から人の家に出入りしてていいのだろうか。 誉さんは勝手知ったる他人の家でキッチンのコーヒーメーカーにカップを置いてボタンを押した。 ガリガリと豆が削れる音とブゥンとマシンの動く音がしている。 「考え事?」 「ええ。パートナーとの事についてちょっと」 コーヒーメーカーからカップを取り上げてフゥフゥと液体を冷ましながらズズッと音を立ててコーヒーを飲んだ誉さんが首を傾げた。 俺は素直に頷くと、誉さんは俺の横に腰を下ろしてカップをローテーブルに置いた。 お義父さんの美世さんは誉さんの事を苦手にしているらしいけど、俺は結構話しやすい大人の人という印象なので事ある毎に相談に乗ってもらっている。 「たしか、翔くんだったよね?」 何とか翔さんを勤めていた商社から辞めさせることに成功はしたのだが、そんな翔さんは現在バイトに出掛けている。 俺が養って行こうと思って商社ではパワハラや同期のいじめやら色々と手を回したのに、肝心の本人は会社を辞めても働いてないと落ち着かないからと昼だけという約束で飲食店でバイトをしているのだ。 本当はお義父さんのショップで働いてピッキングの仕事でもして欲しいけど俺の思うようにはいかない。 「それで、何か問題でもあったの?」 「いや…最近ちょっと翔さんがすぐ前後不明になってしまってて」 「ふーん」 俺はさっき考えていた事を考えが全くまとまっていないまま、ただ思い付いた事を言い並べていく。 誉さんはそれをただうんうんとコーヒーを飲みながら聞いてくれた。 「なら、理くんに良いもの見せてあげるよ」 「良いものですか?」 誉さんがコーヒーを飲み終えたのか、トンとカップを置いて微笑んだので今度は俺が首を傾げてしまった。 そういえばさっき出てきた部屋はこの家に勝手に居候している通称“白い人”の(かい)さんの部屋ではなかっただろうか。 櫂さんはお義父さんの同業者で色々事業を経営していたらしいのだが、事務所に使っていたアパートが立て替えになると言うのでアパートから立ち退きになり、その後坂を転がり落ちるように事業も上手く回らなくなって経営をお義父さんのお兄さんが仕切ることになった。 住むところの無くなった櫂さんとそのペットのユウさんはお義父さんの家に転がり込んで映像事業の手伝いとして良いように使われている。 ユウさんにはきちんと賃金が払われているのに、櫂さんにはすぐに引き出せない方法で事実上渡している様にしたりとお義父さんもなかなか意地悪い事をしているようだ。 まぁ単純な話、ただ櫂さんが嫌いいなだけなんだと思う。 そんな櫂さんを追って来たのがこの誉さんだ。 以前は大病院で勤務医をしていたらしいけど、駅前の一等地に自分のクリニックを開業させたすごい人だ。 本人曰く既婚者らしいが、仮面夫婦らしくよくこの家に来ているし寧ろこの家に勝手に住んでる。 かくゆう俺も仕事を手伝う為に美世さんの買ったこの豪邸に住まわせてもらっている一人だ。 「ちょうど今からはじめようと思ってたんだ」 「はぁ…そうなんですか」 手早く使ったカップを洗ってラックに伏せた誉さんは上機嫌で俺の事を手招きした。 俺が近付くとさっき出てきた部屋の扉を開ける。 「はぁ。はぁ…ほ、ほま…れっ」 まぁ、予想はしてたけど部屋の中ではひじ掛けの付いた椅子に縛りつけられたカイさんが涙をいっぱいにして荒い息を吐いていた。 カイさんは遺伝子疾患のひとつであるアルビノというやつで髪まで真っ白で、今はそんな白い全身をピンクに染めている。 早速俺の事は見えていないのか荒い息を吐きつつ涙声で誉さんの名前を呼んでいる。 「どうしたの?泣いちゃうくらい辛かった?」 「やだ…はやく…」 「カイ…これはお仕置きなんだよ?わかってる?」 「ひっ…あっ、あぁぁ」 誉さんはぺニスの先端に医療用のテープで固定していたローターを止めて外していく。 ひじ掛けに手と膝部分を一纏めにされているので、もどかしさでかひじ掛け部分を引っ掻くカリカリという小さな音がしている。 カイさんのぺニスはこっちが可哀想になるほど勃起しており、先端からは先走りがとぷとぷと溢れてきている。 「理くん知ってた?人間ってね、感覚の中で一番我慢できないのって…痛みじゃなくて痒みなんだよ」 「んっ、んっ、ひぅ、ひっ」 誉さんが椅子の下に置いてあった小瓶を取り上げる。 小瓶には何か棒が刺さっていて、その棒を掴むと小瓶の中をぐるぐるとかき混ぜる。 棒を小瓶から引き抜くとその棒が筆であった事が分かる。 筆の先端からはトロリと液体が小瓶の中へ滴り落ちていく。 その液体が付いた筆をカイさんのぺニスに這わせるとカイさんから小さな吐息がもれる。 根元からつぅと先端へ向けて筆を走らせ、鈴口のところで円を描くようにくるくると筆を動かすと足の指がぴくんぴくんと跳ねた。 「快楽も行きすぎると苦痛になってくるでしょ?」 「あー。それは確かに」 手を休めることなく俺に問いかけて来たのでついつい頷いてしまったが、カイさんからは呻き声にも近い吐息が漏れていた。 実際自分も苦痛に似た快楽を経験した事があるので誉さんが言っていることは良く分かる。 「ほ、ほま…れ…まえ…さわって!ぐちゅぐちゅしてよぉ」 「んー?」 遂に本格的に泣いてしまったカイさんを尻目に誉さんは竿や睾丸の方にまで筆を滑らせている。 時折小瓶へ筆を浸して液体を追加してくるくると筆先で刺激を繰り返す。 その小瓶の中身が気になってじっと観察しているが、特に液体に色がついて居るわけではないが只の水というわけでも無さそうなタポタポっと少し重たい粘度のある水音がしている。 「その液体って何ですか?」 「あ、これ?ローションを少量の精製水でのばしたものだよ」 「へぇ」 「元々粘度のあんまりないタイプを使ってるんだけど、筆に含ませるにはまだかたくて柔らかくするために少し精製水を混ぜたんだ」 誉さんはにっこりと笑いながら教えてくれたので、俺も翔さんにしてみようと思う。 ローションのついた掌や指先で撫でるのもいいかもしれない。 俺が翔さんの事を考えている間に筆はカイさんのアナルの上を丹念に撫でている。 「苺みたいに真っ赤になっちゃったね」 「ひぃぃぃぃ!!あ"あ"あ"ぁぁ」 ふぅっとカイさんのぺニスに息を吹き掛けたと思ったら、ぱくんとそれを口に含んでしまった。 根元から口をすぼめて何度か頭を上下させ、わざと頬の内側に押し付け頬を膨らませて上から亀頭の部分を指先でトントンっと叩く。 カイさんは完全に仰け反り腰がかくかくと動いている。 「カイ?ごめんなさいの言葉が聞こえないよ?そんな悪い子はこうしちゃうんだからね」 誉さんはカイさんの拘束を外し近くにあったテーブルの上に仰向けに横たえた。 また手首と膝の部分を縛って膝を抱えているような体勢にさせている。 「ごめ…ごめんな…ひゃい」 「どうしたの?ちょっとおちんちんに意地悪しただけで、おちんちんパンパンだよ」 またしても筆を取り上げてぺニスに滑らせていくと、流石のカイさんも言葉がなく小さな悲鳴をあげている。 わざとぺニスを幼い言い方に変えるだけでカイさんの頬が更に赤みを増した。 「ペットに突っ込んでても、カイは本当はメスなんだからお尻寂しかったんでしょ?」 「そんな…こ…ひぅぅ」 小瓶を少し傾けてアナルに薄めたというローションを垂らすと誉さんはカイさんの孔に吸い付いた。 チュッと可愛らしいリップ音のすぐ後にぐちゅぐちゅぐちゅっと厭らしい水音が続く。 「うんうん。お尻は素直だね」 「ひぃ…ひぃぃ、ひぐっ…ぐすっ」 またしても寸止めで刺激を止めたらしくカイさんからは鼻を啜るような声が上がっている。 口元をカイさんが着ていたのであろう床に落ちていた服で拭うと、誉さんはテーブルに並べてあった玩具を取り上げた。 「ふふふ。ちょっと興奮してきちゃったよ」 「たひゅ…たひゅけて…もうおちんちん…おちんちんさわって…だ、だしゃせて…しゃ…せいしたひ…」 玩具に舌を這わせながらカイさんの顔を覗きこんだ誉さんに、カイさんの小さな訴えは聞こえてない様でカイさんの赤い目からはぼたぼたと涙がこぼれ落ちている。 赤い目を更に赤く染めて泣くカイさんを誉さんは心底楽しそうにみていた。

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