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第5話 10月27日 PART.1(R18)

「はぁ」  印南がホテルに滞在して、2度目の朝になり、印南はまたしても部屋の内装とミスマッチな中華粥と飲茶のセットを平らげて、ロビーにいた。  どうやら、ベッドメイクを始め、部屋の清掃をする為に、毎日1時間程度は部屋を開けなければならないとのことらしい。印南はロビーを眺めてみると、窓やガラス張りのドアといったものがない為か、朝にも関わらず、光源は南瓜の中に仕込まれた蝋燭風のライトのみだ。 『星龍さんへ  今日は楽しかったね。また会おうね。  リカより』  コウモリを模したメモ用紙に、あの可愛らしい魔女が残したであろうメッセージを印南が開くと、その口からは溜息が出る。『また』なんてあるのだろうかと思うと、また溜息が出た。 「おやおや、随分とご執心のようですね。見た目と違って彼は激しかったでしょう?」  リカとの行為は南瓜の蔓に似せた紐で拘束されて、愛撫されるというものだった。 「あぁ……それっ、それ、あっ……」  南瓜の葉のざらざらとした表面で耳や乳首、鈴口、考えられるあらゆる敏感な性感帯を擦られて、印南は1度、また1度と精液を吐き出す。それは34歳の男から14歳の少年になったみたいに何度となく繰り返され、印南はその責めに恍惚とした。  おそらく、そんな彼を見かねて、だろう。今日も髭ではなく、悪魔のような羊角を蓄えた宋総支配人が印南に声をかけた。 「あ、執事の羊じゃない! そうそうそう支配人さん」  力なかったのが、素っ頓狂な声を出した印南に宋は「『そう』が1つ多いのと、羊の執事と言いたかったのですね」とにっこりと返す。 「今日も素敵な特典をご用意しておりますから元気をお出しください。昨日、お渡しした飴も差し上げますので」  宋はそう言うと、またどこからか南瓜そっくりのバケツを取り出して、印南に渡した。

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