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第6話 10月27日 PART.2

 印南は部屋に戻ると、昼食の贅沢シーフードのピザを食べ、宋からもらった飴を摘みながら、夕食には豪勢な牛ステーキを腹に放り込んで夜を待った。 「そろそろか」  金色の招待状が印南に約束した魔法のような時間。それは昨日とは打って変わってドンドンと派手なノックで訪れた。 「HAPPY HALLOWEEN!」  印南の泊っているスイートルームのドアが開かれ、そこには派手なノックと挨拶に違わず、派手な海賊帽を被った赤毛の人物が立っていた。 「これから、あんたがすること。それは王をTreat……もてなすことだけだぜ? 王である俺を、な」  印南の首元へはカットラスの刃が飛んできて、自らを王と称す唇で不敵に笑う。  男の名前はロワで、仏語だと王とか王様という意味らしい。それは黒を基調とした海賊服に身を包み、自信に満ちた様子にとてもよく合っていた。 「さて、俺は気が長い方じゃない」  とっとやろうと言わんばかりにロワにカットラスを投げ捨てると、襟元を緩めて、印南をベッドへ押し倒す。印南は呆気に取られながらも「よろしくお願いします」と口にした。  ロワが王なら、印南は宿泊客にしてロワの手下と言ったところだろうか。その事実に、ロワは面白いものを発見した海賊のようにケタケタと笑い出した。 「はっ、よろしくお願いしますか……全くどっちがゲストか、分からないぜ」

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