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第7話 10月28日 PART.1(R18)
印南がホテルに滞在して、3日の朝。
本日の朝食は白米に味噌汁、塩鮭にだし巻き卵といった和風の定食だった。昼は和牛と厳選野菜のカレーで、夜はしゃぶしゃぶの鍋を運んで好きなだけ食べられるという。
『あんた、なかなか良かったぜ。また会おう ROI』
コウモリを模したメモ用紙に、あの不敵な海賊が残したであろうメッセージを印南が開くと、その口からは溜息が出る。昨夜、王も『良かった』と称した印南の身体は彼の戦利品だという秘薬で冒されていた。
「あ、あつぃ……それに、ふわふあして……へんっ」
まるで人の意思を無視した快楽。
印南はランタンの火でじわりと焼かれたような感覚に襲われ、身体の隅々が弛緩していく。少しでも触れられたら、印南の意思に関係なく飴を溶かしたような甘い声が出そうだった。
「あぁんっ」
「ふっ。本番ができれば、すぐにでも俺のをあんたにぶち込んで、朝まで啼かせられるのになぁ」
心底残念だと愉快そうに呟き、海賊帽についた羽根飾りで苛めて、絶頂を迎える寸前で放り出される。すぐに達さないからこそ快楽がゆっくりと続いていた。
その責めに恍惚とする印南はまた無意識に宋からもらった飴を口にした。
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