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1. その後の話 6

「っひぁ!?」 ゾクゾクするなんて言葉じゃ言い表せないこの感覚。 暁斗さんの口内のあったかさと舌の動き。 「だっ...めぇ、暁斗さぁ...んっ、」 「なんれ?」 「そんなとこ...っ、汚いからっ、んん」 「らいじょおぶ」 「んっ、あッ」 咥えたまま喋られるのはダメだ。 なんだかもうおかしくなるってくらい、暁斗さんの喉に俺のが当たって『キモチイイ』。 「ふ、ぁ、あ、ッだめ、暁斗さんっ!!」 「ふふ、いいよ」 「やだっ、あ、あッ...んあああッ...!!!」 「っ、」 暁斗さんが俺を咥えてほんの数分。 いや、そんなに持たなかったかもしれない。 それくらい短い時間で、今までピクリとも反応しなかった下半身はムクムクと暁斗さんの口の中で育ち、そしてそのまま溜まった欲を吐き出した。 「...ほらね、解消解消。」 「ほ、ほらねじゃない!!早くペッして!」 「するよ?...ん、」 やけに澄ました顔つきの暁斗さんは手のひらに俺の精子を吐き出すと、それをそのまま後孔にベッタリつけた。 『何してるの!?』という俺の声を塞ぐように、あの独特な臭いのする暁斗さんの舌が唇を舐める。 なんであれだけ反応しなかった下半身が、数分でイクまでに反応したのかも不思議だったし、暁斗さんが言った『最後までシてないよ』の言葉の意味も分からない。 暁斗さんに聞こうとしても口は塞がれたし、精子まみれの手のひらがアソコを撫で回すから俺の口から漏れるのは喘ぎ声だけ。 そんな時間がしばらく続くと、また下半身に熱がこもりだした。 「響くん、ココに指挿れるね」 「ひぃッ!」 「... うん、やっぱり。」 「っ、い...ったぁ...!」 「痛い?そうだよね。痛いよね。何ヵ月ぶりかにココ触るもん。狭くなってる。」 暁斗さんの指が少し触れた、それだけで『痛い』と口から漏れた。 確かにそこに触れられるのは久しぶりだけど、陣とシた時に弄られているはず。 なのに今は初めて暁斗さんが触った時よりも痛くて、身体が強ばるのが自分でも分かった。 「や、ごめ...っ、無理っ、無理ぃ...!」 「そんなに痛い?」 「痛い...っ!」 「そっかぁ。でもね、響くん。その痛みが陣とシてないって証拠なんだよ?」 「ど...ゆこと...?」 「陣とシてたらそんなに痛くない。間隔だってそれほど空いてないでしょ?」 「...でも!」 「なのに響くん、すごく辛そうな顔してる。本当に痛いって。...だから薄々そうじゃないかって思ってたけど、確信した。響くんは陣と最後までシてないよ。」 暁斗さんはそうハッキリ言うと、ゆっくりと指をナカに押し進めた。 圧迫感と異物感、そう感じるのは暁斗さんと初めてエッチをしたときと同じ感覚で、俺は陣とシたときにこの感覚を味わったっけ?と考える。 そういえば『エッチの後遺症』と名付けた翌日の身体の痛みも無かった。 そもそも陣の下半身を見た記憶が無い。 「...ほんとに...俺...?」 「だと思うよ。あとは響くんのナカに入って確かめなきゃ分かんないけど。」 「っ、」 「ごめん。意地悪したね。でも本当。俺なら響くんのナカに入れば分かるよ。何度も響くんを抱いてきたんだから。」 ググっと肉壁を破るように進む指。 その度に『痛い』と感じるのに、もしかしたら陣とシてなかったのかもしれないと思うとその痛みが嬉しく感じてしまう。 こんなこと思ったら陣に悪いのに、と罪悪感ももちろんあったけど、それを嬉しさが上回ってしまった。 だから暁斗さんがナカを拡げる間の激痛にも耐えられて、徐々に力が抜け、また『キモチイイ』と思えるようにまでなった。 ーー俺って単純だ。バカの付くほど単純。 陣とエッチしてないって分かっただけでこんなにも身体が素直に暁斗さんを受け入れようとするんだから...。 「っんん、...っふ、」 「だいぶ拡がったね。」 「ん...ッ」 「響くん、挿れるね」 暁斗さんの艶っぽい表情は『もう限界』って言ってるようだった。 きっと、いや絶対に暁斗さんが入ってきたら痛いなんて言葉じゃ足りないくらいの激痛が走るだろう。 そもそも拡がったとは言え、全部入るかどうかすら分からない。 でも、それでも俺は首を縦に振る。 『俺が暁斗さんとしかシてないって確めて』 そんな気持ちが胸いっぱいに広がっていたからだ。 「ッ!!ああああ!!!!」 熱い暁斗さんのモノが孔に触れ、そしてそのあと一気にナカに入ってきた瞬間。 それは初めて暁斗さんと繋がった時と同じあの痛みだった。

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