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第4話

「その他は自由?」 大事なことだからすかさず聞く… 「基本的にはね」 「仕事とかの外出は?」 「そうだね…学校や仕事などは、生活に関わることだからね、優先していいよ…」 「じゃ…他の、誰かと付き合ったり…SEXしても?」 率直に聞いてみる。 「…まぁ、あまり好ましくないが、するとしても私に気付かれないようにすることだ…そういう相手がいるのかい?」 何気に聞くフミヒコ。 「……」 沈黙してしまうアキラ。 みずきの存在を知られるのはまずいと思ったから。 「いない方がおかしいというべきかな…」 クスっと笑ってワインを飲みほす。 「……」 「ワイン…まだあるからね、全部飲んでいいんだよ」 最初の一口のみでやめているアキラを見て促す。 「おいしくても…これ以上飲めないから…」 視線を落として断る。 「どうして?」 「…オレは、生まれつき、筋神経系に伝達異常のビョーキ持ってて…酒とか煙草とかあまり摂取できない身体で…だから、酒に付き合うこと出来ないし、オレといても面白くないよ…」 少し引いてくれるかな…と思い、病気のことを話す。 「そんなふうには見えないけれど…」 首を傾げる。 BUOSのVideoでは普通にハードな演技をしていたから… 「見た目は普通…だけど、」 そっと片手をかざす。 「ワインはアルコール度数が高いから…一口でもこんなふうに痺れて震えがくる」 その手は微かに震えていた… 「これは生理現象みたいなもので止めようと思っても止まらない、時間が過ぎるのを…待たなきゃ…」 自分の手を見つめそう呟く… 「そうか…君は、ずっと制限された生活をおくってきたんだね…」 フミヒコはアキラの手を取ると痺れたアキラの手を優しく撫でて、甲にキスを落とす。 「痛いかい?」 いたわるように聞く… 「少し…だからこれ以上は飲めない…酷くなると麻痺や発作が起こるから…」 「…わかった、すまなかったね、今度は美味しい珈琲か何か用意しよう‥」 珈琲は大丈夫?と確認し、そう詫びてアキラの手を放す。 「別に…」 思ったより驚かないフミヒコに少し面喰らう。 「どうかしたかい?」 フミヒコは逆に聞いてくる。 「病気…持ってるっていっても、驚かないから…」 そう聞くアキラに…

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