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第14話
その姿を目にとめ…
みずきは、カッと頭に血がのぼり…
勢いのまま、アキラに近づき肩に触れようとするが…
「ッみず、嫌ッ!」
凄い勢いで迫るみずきに対し、殴られるのかと本気で恐れ身を縮めて声をだすアキラ…
「…っ」
アキラに触れる寸前、みずきは動きを止める。
自分に対するアキラの反応が辛くて…
アキラにこんな顔をさせたくて会いに来ているわけじゃない…
けれど、アキラはッ…
「……ッ」
こぶしを握りしめ…
渦巻く気持ちを振り切るように、そのまま走ってこの部屋を後にするみずき…。
「……み」
しばし…呆然としてしまう。
望んだ…結果のはずなのに…
なぜか胸が痛くなる。
「みずき…」
むなしく、その声だけが部屋に響くのだった…。
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