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第41話

「……」 (連絡来なくてムカついたりした…) (期待しない…) それは、期待してくれていたってことか?俺が来ることを…待っていてくれた? アキラの隠された気持ち、真意は… みずきはアキラの言葉を聞き無言になってしまう。 「……」 アキラも何も話さないように口を閉じる。 「……なぜ、アキラは、俺じゃ駄目なんだ…?」 考えてアキラに問うみずき。 「……俺の性格が問題あるのか?SEXセンスが合わない?容姿?仕事?俺に金がないから?はっきり教えて欲しい、直すから、直せるところは全部、どこがいけないのか…」 みずきは真剣に、必死に言う。 「…別に、みずきに悪いトコなんかない…優しいし、カッコイイし…エッチも上手いし、仕事も金もオレは気にしないタイプだし…掃除とか、苦手なのに料理までしてくれて…こんな尽くしてくれるイイ奴、他に知らない…」 「…えっ」 思わぬアキラの気持ちが聞けて驚くみずきだが… 「…しいていえば、オレに優し過ぎるところだよ…オレを好きになってしまったこと…つらい思いばかりさせて…ゴメンな…」 うつむいてアキラは呟く… 「…アキラ」 「オレは…もう人を愛することは出来ない…みずきに限らず、好きにならないって決めたんだ…だから、いくらみずきが尽くしてくれても…オレは応えることが出来ない…」 うつむいたまま紡ぐ言葉… 「…みずきは大切にしてくれる…でも、オレは大切にされる資格も優しくしてもらえるような生き方もしていない…」 すっと顔を上げ… みずきと瞳をあわせて… 「…オレといても、みずきには負担かけるだけだから…みずき、わかってくれよ…ゴメン…」 つらそうな瞳… 「…アキラは…謝らなくていいんだ、俺が勝手に我が儘を言っているだけだから…俺の存在は、アキラを苦しませてしまうだけ?」 ゆっくり近づき身体を寄せ… 頬に触れて問うみずき… 「……そんな、こと…ない、」 アキラはまた視線を下げぽつりと答える… 「好きになれない…どうして?ルードは好きになれただろう?」 「…それは、まだ、時間があったし…ほっておけなかった…」 「時間?」 「…オレには時間がない、みずきを好きになれない理由のひとつ…」 「…なに?」 「…身体のことも、そうだけど…。…みずきには言ってなかったけど、オレは、近いうちに…病院系列の施設に入ることを決めてる…だから、もう一緒に住むことは出来ないし、その施設は他の県にあるんだ…とても通える距離じゃない…」 「…な、…え?」 アキラの言葉… 言われている意味がすぐに理解出来ず… 狼狽するみずき。

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