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第64話※
アキラのそばにいられること、恋人でいられることが幸せなのだから…
愛しいと思う気持ち、それをアキラにうまく伝えることが出来ずもどかしい。
「やっぱ不思議、」
みずきを見つめながら、小さく首を傾げる。
「アキラの中では俺はおかしいのかもしれない、けれど、俺がアキラとSEXしたいと思うのは、アキラを気持ちよくさせたいから、俺が気持ち良くなりたいからじゃない、だから我慢もできるし、アキラがしんどい時は無理やりしようとは思わない…それが人を好きになることだと思うから、」
口下手なみずきだが、アキラに想いを理解してもらおうと、みずきなりの言葉で真剣に伝える。
「…そう、だよな」
それでも、自分がそういう対象になれるなんて思えない。本当に愛される人は、オレみたいな卑怯なヤツじゃない…
みずきは、優しいから…
BOUSに狙われて、タツにやられて弱っていたオレをほっておけなかっただけ、フミヒコに買われたオレをほっておけなかっただけ…
守らなきゃならない対象がたまたま目の前にいただけだから…
怪我までして、理不尽な思いもいっぱいしてるのに…
ぜんぶ、自分の人生には関係ないことなのに…
人が良すぎるから…
そんなお前に、オレはどれだけのことをして返せるのか…
一緒にいない方がいいに決まってるのに…
「アキラ…」
アキラの返事を聞いて、少しでも自分の想いが伝わってくれたのかと、そっと肩へ腕を回し、身体を寄せる。
「ありがと…」
そっとみずきの腕の中にへ寄り添いお礼を囁く。
「いや、俺こそ、ありがとう」
「ん、もう少しだけ、こうしていたい…」
「あぁアキラ、愛してる、本当に」
柔らかく抱き寄せ、髪を撫でて、そっとキスを落としてくれる。
再び、愛されていると錯覚しそうな優しいみずきの熱を感じて…
頭の中の不安や焦りをかきけすために…
この瞬間だけ、その愛情を拒むことなく受け入れるアキラ。
本当に…ずるい自分だと、心の奥底から蔑まれながら…
その時は過ぎていくのだった…
《プライド》終。
《交渉》へ続く。
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ここまで読んでくださった方ありがとうございます^ ^
可愛げないひねくれアキラさんです爆走中(^^;;
わがままをさせていただいて3日に一度の更新にさせていただいてますm(__)m
加筆更新分は終わりましたが、あまりの出来の悪さに加筆しなければよかったと思いつつも、読みたいと思って下さる方や応援下さる方に甘えさせてもらって更新してしまいました(^^;;
まだまだ多忙期間は続いていますが、少し気持ち的に余裕ができています^ ^もう少しこのままのペースでさせていただけたらと思いますm(__)m
ありがとうございます^ ^
悠希乃諒。
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