94 / 207
第94話
「アキラ、温泉いける?俺、知らないヒトがみたらびっくりするようなカラダだからな…入れるかな?」
ルードが飛び付くように話かける。
「うん、なんか各部屋にあるし、貸し切り風呂らしいから大丈夫だと思うけど…」
「へー、でも高そうだよな…俺カネないよ?」
ルードが首を傾げて聞く…
「金ねーのに行きたいってどーよそれ」
ルードの言葉につっこむヨシ。
「だって行きたいんだもん!俺、修学旅行とかいけなかったから!」
「ルードもか、学校のはオレも行かなかったな、ま、安心しろって、ルードの分はオレが払うから…ルードと一緒に行きたいし」
そう微笑むアキラ。
「マジ?だからアキラ大好き~!」
大袈裟に喜び抱きついているルード。
「ルード、それ嬉しくないって…」
抱きしめられながら苦笑いなアキラ。
さりげにみずきがルードからアキラを助け出している。
「ケケ…」
ヨシがその様子をみて笑っているが…
気に触ったアキラが言葉をなげる。
「言っとくけど、お前は来なくてもいいんだからな!」
「何言ってんだ、車運転できんの俺様しかいないだろ~」
偉そうにふんぞりかえるヨシに…
「…う。ざけんな、それぐらいしか能がないんだろ」
負けじと言い返す。
「んだと!この…」
またもケンカ勃発な状況に…
「まぁまぁ、せっかくの旅行なんだからさ~仲良くしろよ、」
ルードがのほほんと止めに入って…
「楽しみだな~コウジとかまた会えるんだな~」
続けてルードが言うと…
「う、アイツは苦手だ…」
コウジの名を聞いてヨシがぼそっと呟く…
「はは、まだ言ってる」
ルードが笑って言うが…
「バレないようにおとなしくしてろよ、強姦魔!」
またまた怒らすようにアキラが言うと…
「ムカツク~こいつ!殴りてー!」
ヨシは地団駄を踏むように怒りながらアキラに言い返すが…
ともだちにシェアしよう!