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第109話
「ルードや、他の皆にアキラの、姿を見せてしまうのが…ちょっと、」
「馬鹿、今更…ルードもヨシも知ってんだよ、オレのハダカぐらい、気にするのは馬鹿だって…」
「…そうだが…やはり少し」
独占できないことは分かっていても…
「ふ…見るのも見られるのもオレたちは慣れてるはずだろ?」
アキラは椅子から立ち上がり、みずきのそばにいき…少しからかい口調できく…
「…好きなひとは別だから…」
そっと肩に触れ、優しく答えるみずき…
「そうゆうもんかな?」
軽く首を傾げて聞くアキラに…
「あぁ…」
またも優しく頷く…
そこへ…
「おーい!アキラたちも早くー!露天風呂行こうぜー!」
ルードが部屋の外から呼びかける。
「わかった!…じゃ、行こうかみずき…」
ルードに返事し、みずきを促す。
「そうだな…」
みずきはそっとアキラの手をとりルードたちと合流する。
「部屋、すっげー綺麗で広かったし、みんなでごはんとか食べれそうだよなっ!」
ルードは大分はしゃいで話しまくっている。
「あ、来た来た…ってコウジは?」
アキラは一人で来た瞬助に気づいて聞いてみる。
「大浴場はいいって、来てくんないっす…」
瞬はやれやれと呟く…
「えーっコウジ来ないの?なんで?」
ルードが残念そうに言う。
「そっか…じゃオレが連れてくるよ」
アキラが軽く頷いて笑ってコウジのいる部屋にいく…
アキラは部屋の外から声をかけてみる。
「コウ、いくぞー」
「えっアキ兄も入るの?」
「そ、だから来ないと幸田クン誘惑しちゃうかもな~」
「あ、アキ兄ッ!」
コウジは部屋から出て来て、かっとなり怒るが、アキラはにっと笑っただけで…行こうとする。
「ま、待って、僕も行く!」
さすがにアキラが行くとなったら黙ってられない…
アキ兄の好きにはさせない、と意地でもついていくコウジ。
アキラは柔らかく笑い皆のもとに帰る…
「あ、来たっ、すご!コウジも来てるし!」
「さすがお兄さん!どー言ったんすか!?」
ルードと瞬助は驚いている。
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