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第114話

すでに洗い終わってみんなを待っている様子のルード。 「背高いと色々学校で勧誘されねぇ?部活とか」 会話を続けるヨシ。 「そうそう、バレー部とかバスケ部とか、ヨシは中学のとき何部だったの?」 なにげに聞くルードだが… 「中学生の頃のコイツはチビだったから勧誘はないだろ…」 湯で身体を流しながらアキラが笑って言う。 「るせー!てめーに言われたかねぇつーの!」 一番チビのくせに!と、案の定、言い返すヨシ。 「まぁまぁ、で、何部?」 やんわり止めながら続けて聞くルード。 「中学?俺は卓球部だったな」 「へー、卓球か意外…」 サッカーとかやってそうなイメージだったから。 「なんで?」 「ううん、そっかー、アキラとみずきは?」 ルードは二人にも聞く… 「オレは帰宅部。部活なんか面倒なだけだし…」 「はは、アキラらしいね…みずきは?」 「…え?俺は…」 アキラの洗身の手伝いをしながら、ぼんやりと話を聞いていたみずきは答えに詰まっていると… 「みずきは確かサッカー部だったよな?」 なぜかヨシが答える。 「サッカーしてたんだ!もっと意外!」 「みずき、足速いし背高かったからな、誘われたんだろ?」 ヨシの問いにようやく答えられるみずき。 「部活はしないつもりだったけれど…友達から入ろうと誘われて…」 幸いそんなにお金もかからずできたから。 「はは、みずきって断れなさそうだもんな、俺もなんか部活した方がいいかなー」 そうルードは首を傾げたあと続けて… 「あ、風呂入る?」 みんな洗い終わったのを確認して声をかける。 「よっしゃ、行こうぜ!」 ヨシも頷く。 「アキラ…いけるか?」 みずきはさりげにアキラの手をとり立ち上がらせる。 「さんきゅ…」 可愛い笑顔をみせるアキラに、やはりドキドキしてしまうみずき。 やや視線を外し、頷いてかわして理性を優先させる。 みんなそれぞれ露天風呂につかりはじめる。 やはり貸し切り状態でアキラたちの他に一般客はいないようだ。 「あ、ルー、タオル温泉につけたらダメなんだぜ」 腰にタオルを巻いたまま入ろうとするルードに瞬助が教えてあげている。 「え?あ、そうなんだ?温泉初めてだからさ~」 頭をかきながらタオルを取るルード。

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