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《温泉旅行であれこれ》
散歩を終えて、旅館のホールを歩くみずきとアキラ。
「ヨシたちはまだ娯楽室にいるんだろうか?」
みずきは少し気になって言う。
「さぁ?覗いてみる?」
首を傾げ、アキラは言葉を返す。
「あぁ、平気か?」
「何が?」
「いや、休憩しなくて…」
やはり体調が心配で聞いてしまうみずき。
「へーき、心配しすぎ!」
ツンとみずきの額を小突く。
「あぁ…すまない、なら…こっちだな娯楽室は…」
みずきは指差してアキラを案内する。
「ふーん、あ、いたいた」
娯楽室にやってきたふたり。
アキラは中を覗いてみて言葉を出す。
「あれ、アキ兄も来たの?」
アキラに気付いて話し掛けて来たのは、弟のコウジ。
「おー、みずきもいるから…」
そう娯楽室内にみずきを引っ張るアキラ。
「どうも…」
軽く挨拶するみずき。
「あ、どうも、鈴鹿さんとアキ兄は散歩?」
コウジは、にこっとおじぎして答える。
「そ、気持ちよかったぞ外は。お前らも行ってくれば?」
彼氏と、と付け加えるが…
「瞬は卓球に夢中だから…」
視線を向けて教えるコウジ。
「ダブルスしてたんじゃないのか?」
見ると、ヨシVS瞬助+ルードで試合をしている。
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