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第149話

「大丈夫ですか?」 「…うん、少し横になれば治るから…」 「あ、布団まだ用意してもらってないな…敷いてもらいましょうか?」 瞬助は聞いてみるが… 「いい、少し横になるだけだから…」 アキラは断ると、すぐそばの畳の上に、座布団を枕がわりにしてゆっくり横になる。 「そうっすか…じゃ、これかけましょう…」 部屋を見渡して…みずきが着ずに置いて行った旅館の羽織りをアキラにかける。 「ありがと…」 横になったまま、静かにお礼をいうアキラ。 「いえいえ、」 「幸田くんも、もう行っていいから…あ、それと、すぐ良くなるから他の奴にはこのこと言わないでほしい…」 そう息をつき、ゆっくり伝える。 みんなの時間を奪って… 余計な心配はかけたくないから… 「え?でも…」 困惑する瞬助だが… 「お願い…」 瞳をあわせ、頼むアキラ。 「わ、わかりました…」 深緑の瞳… その雰囲気に… 少しドキッとしながらも頷く瞬助。 「じゃ…少し休むから…」 アキラは安心したように微笑み… 瞳を閉じる。 「はい、お大事に…」 瞬助は心配しつつも、邪魔になったらいけないので…言葉をかけて、部屋をあとにする。

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