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第152話

「アキラは大丈夫なのか?」 みずきはまず、問いただす。 今すぐ行きたい気持ちをなんとか抑えながら… 「少し横になったら良くなるっていってました、なんか薬の飲み合わせが悪かったとか…」 いちおう頷いて瞬助は答える。 「やはり、様子をみてくる…」 みずきはアキラのことが心配でそういって部屋に戻ろうとする。 「えっ」 瞬助は驚いて、話してしまった手前すぐいかないでほしいと願う。 「でも、ねてんだろ?起こさない方がいいんじゃねーの?」 ヨシが軽くみずきを止めて… 「心配だけど、アキ兄のことだから、みんなに気をつかわせないようにしてるんだと思う…だからしばらくそっとしておいた方がいいかも…」 コウジも頷いていう。 「……」 「そうっす、行ったら起こしてしまうっす、」 「…てか、アキラもちゃんと言えばいいのに…隠さなくてもさ、」 ルードが釈然としないようすで話す。 「うーん、アキ兄って昔からあんな感じだから…ひとりでさっさと行動しちゃって…」 首を傾げてコウジは言う。 「でも、一言でいいじゃん、気分悪いから休んでくるって…そう言ってくれれば無理させないのに…」 ルードはそう続けるが… 「そうだけどね…アキ兄って人の世話は好きみたいだけど世話されるのは苦手みたいだから…」 またコウジが話す… 「まぁ…確かにそれはあるかも…」 ルードはアキラの性格を振り返ってみる。 みずきもその言葉には頷いている… 「でも、仕方ないと思う、アキ兄は誰にも頼らず生きていくっていうのが誇りみたいだから…、唯一優しくしてくれてるけんじさんからも逃げてるし…」 困った兄貴だ…と息をついてみるコウジ。

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