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第184話
「うーん、なら、お前らも早くお土産決めて帰る支度しよう、遅くならないように…」
アキラも仕方ないなぁ、と頷きそう急かす。
「あぁ」
「わかってるけど、でもどちらにしろ風呂入ってる瞬たち待たなきゃだけどね」
コウジはお土産を選びながら風呂に行ってしまった元気な三人のことを言う。
「アイツらまた怪我とかしてなきゃいいけど…」
アキラはちょっと心配した風に言う。
昨日はあの三人で怪我人(ルード)が出てたから…
「だね、さすがにこりてると思うけど」
苦笑いなコウジ。
「ま、元気なのはいいことだけどな、あ、みずき、親父さんにコレなんかどう?」
会話しながらお土産を選んでみるアキラ。
「あぁ、それにしようか」
頷くみずき。
「ほい、あとは自分で考えろよー」
商品を渡しながら軽く笑う。
「え、」
そのまま離れようとするアキラに驚くみずきだが…
「オレちょっと休憩してるから」
手を振って軽く伝える。
「わかった、なら気にせず休んで」
無理をさせない様、優しく伝えるみずき。
「いわれなくても、じゃな」
「すぐ行くから…」
付け足すように言う。
「急がなくてもいいって、じゃ、コウジもな」
「うん」
「あぁ」
アキラはコウジとみずきの返事を確認して、フロントロビーの端にある椅子に座って待つことにする。
しばらくすると賑やかに話しながらあるいてくる三人の姿…
ルード、ヨシ、瞬助だ。
「あ、アキラだ、何してんの?一人で」
ルードは、アキラを見つけ駆け寄ってくる。
「ん、オレ買物済んだから休憩してる」
「そっかー」
「コウジはまだ土産買ってるんスか?」
瞬助もついてきて聞いている。
「うん、あっち…」
コウジがいる方を教えてあげるアキラ。
「どーもっす!うし、行ってみよー」
明るく礼をいって行こうとする瞬助。
「そうだな、みずきもいるんだろ?」
ヨシも頷いて聞く。
「そう、土産買ってる筈」
アキラも頷き返して答える。
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