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第185話
「いってらっしゃーい、俺ここでアキラと待ってるよ、土産買わないし」
ルードはアキラの隣に座りながら、瞬助たちに手を振る。
「そっかーじゃ後でな!」
手を振り返して長身二人は土産物屋へ入っていく。
「ルード、みやげいいのか?」
「うん、旅行行くってほかの人に言ってないしね」
「そっか、そういえば、怪我平気か?」
昨日、風呂で怪我したところを心配して聞くアキラ。
「うん、ほら平気平気、自業自得だしな」
前髪をかきあげ傷を見せながら笑うルード。
「あー、でもやっぱまわり内出血してきたな…」
アキラは傷を覗き込みながら心配したように言う。
「だいじょーぶ、サンキュ!そういうトコは変わってないよなーアキラ」
笑顔のまま言うルード。
「え?」
「覚えてる?はじめて会った時のコト…」
「忘れる…わけないだろ、あん時も額切ってて血だらけで…コレ、この傷だな、」
思い出しながら、あの時の古傷を見つけ触れて言うアキラ。
「うん、あの時、義母さんに酒の瓶で殴られて怪我してさ、ヤケで家飛び出して…そしたらアキラとぶつかってさ、アキラ吹っ飛んじゃったから、びっくりして、心配したんだよなー」
「心配したのはオレの方だって、ルードの方が血だらけだったんだから、ホント衝撃的…」
「んで、女子かと思ったら男子だし、いきなり家に連れ込んで手当してくれるし、アキラには驚かされたよ」
「はは、オレもルードが小5だったってのも驚いた、てっきり高校生くらいかと思ったからなー」
まぁ、一番驚いたのはルードの身体についた虐待の痕だったけど…
「お互い驚きまくりだったよな、」
「だな、あれからもう、3年経つんだな…変わったよな、色々…」
「俺…もし、グレてなかったら…今でもアキラの恋人でいれたかな…」
「…ルード、」
みずきがオレに告白するきっかけは、オレがルードにフラれたことを伝えたからだけど…今と変わっていたのかな…?
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