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第186話

でも多分、ルードとは付き合っていない筈… 身近にいて、病気のコト隠し通せる自信はないから… 「俺、もっとちゃんと稼げるようになったら、告白するから!そんときは俺を選んでな、アキラ!」 自信満々に言うルードを見て柔らかく笑ってしまう。 「…ルード、考えとくから、がんばれよ!」 たぶん、その頃には、ルードの方がオレには興味なくなってるだろうけど… ルードの言葉を嬉しく思いながら、反面悲しく思ってしまうアキラ。 ルードには未来があるから… オレをバネにがんばってくれるんなら、嬉しい… 自分には大切な人の未来を応援することしかできないから… その時、一緒に居ることができないのが口惜しい… 「今のコタエ忘れんなよー」 不意に肩を抱くように、アキラの身体を寄せて至近距離で再確認するルード。 ルードの突然の行動にドキッとしてしまうアキラだったが… 「ルード!」 その行動を制止するように少し離れた場所から声がかかる。 「ちぇ、ハグくらい、いいじゃんなー、みずきのケチ、」 声の主を確認して、アキラに同意を求めながら拗ねたように言うルード。 仕方なくアキラから腕を離す。 買物を終えたみずきが戻って来たのだ… ついでにヨシも付いて来ている。 「はは、みずき、買えた?」 アキラは苦笑いしながらみずきに聞く。 「あぁ、一応…アキラ、部屋に戻って帰る支度をしよう」 自分のもとに来て欲しくて…そっと手を差しのべて、優しく言葉をかけるみずき。 「だな、ルードたちもすぐ帰れるようにしとけよ」 アキラも頷いてみずきの手を取り立ち上がる。 「ハイハイ、ヨシ行こー」 ルードもおもしろくないなーという顔をしながらもヨシを呼んで、さっさと部屋に向かう。 みずきはアキラの手をひいて、ゆっくりアキラのペースに合わせて歩いている。 「ふふっ」 不意にアキラが笑う。 「…どうした?」 首を傾げて聞くみずき。

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