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第193話

「先に行ってるから…」 話しを続けるコウジたちに呼びかけてみずきと庭へ出るアキラ。 「あ、うん…」 ちょっと気まずそうに答えるコウジ。 「…うわー、アキラこわっ」 アキラたちを見送ってルードが言葉を出す。 「…アキ兄にとって、たぶん一番会いたくない人だからね、似てると思うだろうけど言わない方がいいよ」 ルードに教えるように言う。 「うん、よく分かった、アキラって父親のこと嫌いだったんだね…」 二回頷きながら返す。 「しかし、やっぱお前んちのDNAってすげーな、同系統っていうか、なんというか…」 瞬助は感心したように言葉にするが… 「みんなチビばっかって言いたいんでしょ!」 ちょっと怒ったように聞き返すコウジ。 「いや…」 苦笑いで頭をかく瞬助。 「呪われてんだよねー、コウジ」 するとルードが軽く聞く。 「え?」 「だいぶ前に、長年医者の家系だから呪われてるってコウジが思ってるってアキラに教えてもらった…」 そう説明を付け足してみるルード。 「ははっそんなことあるかよー」 つい笑ってしまう瞬助。 「でも!絶対呪われてるって、もう何代も女の子生まれてないし、男のコは女顔に生まれるし、絶対、楠の血を絶やす呪いがかかってるんだよ!」 コウジは笑われて反発して言い返す。 「はいはい、怖い怖い」 軽く流す。 「もー信じてないでしょ瞬!」 ちょっと怒りながら瞬助に言い返していると… 「なんだ?騒がしいなぁ?お、お前は院長サマのジュニア、コウジだな、久しぶり!」 会議室からひょこっと顔をだしたのは、健次先生と仲の良い亜澄先生。 「あ、お久しぶりです。亜澄先生」 きっちり挨拶するコウジ。

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