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第18話

 ――それなのにどうして。    ジェレミーは同い年だとは思えないほど性欲をむき出しにし、トオルの身体を暴いていった。  表面上は紳士的なジェレミーの思わぬ一面に、トオルはたじろぎ、パニエの最奥に秘められた陰部をまさぐられたときは、思わずジェレミーの頬を叩いてしまった。  トオルの抵抗にジェレミーは怒り、手にしたナイフを振りかざす。  鋭利な刃先は胸元のドレスを切り裂き、現れた貧相な胸を強く噛まれる。  トオルは悲鳴をあげたが、ジェレミーの怒りは治まらない。怒りのままにナイフを躍らせ、トオルの肌ごとドレスを引き裂いていく。 「君を傷つけたくはない。君を愛したいのだ。わかってくれ、トオル。これ以上、私を怒らせるな」  ジェレミーはわずらわしいとばかりにパニエを外し、トオルの張りの無い骨と皮ばかりの大腿部を露わにする。  ウエディングドレスを着せられたとき、トオルは下着を身につけることを許されなかった。  黒い茂みの間に貧相な性器がのぞく。快感など微塵もない、恐怖に怯え、惨めに縮こまっていた。 「ジェレミー……私は君が怖い……」 「怖がる君の姿も、最高に愛おしいよ」 「お願いだ。どうしてもするのならば……せめて優しくてくれ」  トオルが涙ながらに訴えると、ジェレミーは破顔した。 「ああ、トオル。私の可愛いトオル。どうして君はこんなにも可愛いのだい?」  ジェレミーはナイフを持つ手はそのままに、しょぼくれた性器をペロリと舐める。

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