18 / 23
第18話
――それなのにどうして。
ジェレミーは同い年だとは思えないほど性欲をむき出しにし、トオルの身体を暴いていった。
表面上は紳士的なジェレミーの思わぬ一面に、トオルはたじろぎ、パニエの最奥に秘められた陰部をまさぐられたときは、思わずジェレミーの頬を叩いてしまった。
トオルの抵抗にジェレミーは怒り、手にしたナイフを振りかざす。
鋭利な刃先は胸元のドレスを切り裂き、現れた貧相な胸を強く噛まれる。
トオルは悲鳴をあげたが、ジェレミーの怒りは治まらない。怒りのままにナイフを躍らせ、トオルの肌ごとドレスを引き裂いていく。
「君を傷つけたくはない。君を愛したいのだ。わかってくれ、トオル。これ以上、私を怒らせるな」
ジェレミーはわずらわしいとばかりにパニエを外し、トオルの張りの無い骨と皮ばかりの大腿部を露わにする。
ウエディングドレスを着せられたとき、トオルは下着を身につけることを許されなかった。
黒い茂みの間に貧相な性器がのぞく。快感など微塵もない、恐怖に怯え、惨めに縮こまっていた。
「ジェレミー……私は君が怖い……」
「怖がる君の姿も、最高に愛おしいよ」
「お願いだ。どうしてもするのならば……せめて優しくてくれ」
トオルが涙ながらに訴えると、ジェレミーは破顔した。
「ああ、トオル。私の可愛いトオル。どうして君はこんなにも可愛いのだい?」
ジェレミーはナイフを持つ手はそのままに、しょぼくれた性器をペロリと舐める。
ともだちにシェアしよう!