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痛む心臓に自然と眉を垂れさせながら、懇願も叶わずに犯され続けている姿を目に映した。
その赤く擦れて尖った乳首は、身体を揺さぶっているヤツとは別の男に吸い付かれ、指で弄られつづけている。
「よーし。後ろだけじゃあぶらぶら揺れてるおちんちんがかわいそーだし、もう一回あったかいとこ入ろっか」
「…っ、ひゃ、ぁ…ッ、」
正常位で繋がっていた二人。
腰に回した腕で一気に身体を起こされ、立たされる。
挿入したまま引き上げられたことでナカが擦れたのか、びくんと大きく痙攣して流羽の全身が震えた。
ほとんど空になっている性器からは、かなり色の薄い精液がほんの少しだけ零れ落ちる。
「わー、るーくん今日も軽いねぇ。セックスのしすぎでまた痩せたんじゃない?」
「…っ、や、ぁ…っ、ぁ、ぅ゛ぅ…っ」
勿論度々の行為により力の入らない流羽の脚は震えて体重を支えられない。
前から挿入されていたモノを一旦抜かれ、今度は後ろから抱きしめるようにして孔にぬちゅっと挿入し直された。
「……、」
他の男に抱き締められてペニスを突っ込まれている愛しい姿に、ズキリと身体の深いところが痛む。
座ったまま、じくじくと腐っていくような感覚に耐えた。
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