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使っている”モノ”のことなんか全く考えてない…獣同士がしているようなセックス。 …というか、流羽は揺さぶられてるだけだから、野生の獣が一方的に弄ぶ玩具みたいだった。 「ぁ゛ぐ…ッ、ぅ゛――…っ、」乳首を弄られながら結果的に無理矢理腰を振らされた流羽は数秒たたずに前の男の肚内に射精したんだろう。僅かに顎を浮かせて、ビクッビクッと全身を震わせていた。 と、その直後に「――ォ゛ッ、?!…グ、…――ッ」快感に顔を歪め、ぶるっと痙攣した後ろの男によって流羽自身も体内に熱を吐き出されている。 「……ハァっ、……ハ…ッ、………あ゛ー、このガキみたいに体温高い感じがたまんねーわ。…つーか、るーくん今日も軽いねぇ。セックスのしすぎでまた痩せたんじゃない?」 「…っ、や、ぁ…っ、ぁ、ぅ゛ぅ…っ」 後ろの男に抱いて寄せられたことで、前にいる男に挿入していた射精直後のペニスを引き抜かれ、再び痙攣する。 抜かれている間にも、孔の内壁にぬるぬると性器を擦られていく感覚に息を漏らしていた。 「ねぇねぇ、るうくん、ちゅーしよ。ちゅー」 「…っ、ぁ゛ぅ…っ、…や、だ…っ、きすは、や…っ、んん…ッ」 手持ち無沙汰に乳首を無駄に弄られて涙を弾けさせ、火照った顔を青ざめながら首をふるふる横に振って拒否する流羽の唇はすぐに塞がれる。 好きでもない男に顔を赤らめながら口づけをされ、舌を強引に絡ませられている。 …俺としてる時は、あんなに嬉しそうだったのに。 その表情の違いに気づき、余計な感情が滲む。 「うげ、口ん中精液だらけじゃん。綺麗にしたげる」 「…っ、ん、ぅ…ッ、んぅ゛…ッ!!…っ、…んく…っぅ、ぇ…っ、」 「これだから咥えさせんのって考えモンだよなぁ。…まぁ、どうせ気持ち―から毎回突っ込んじゃうんだけどさぁ」 口移しされたらしい唾液を心底気持ちの悪そうな声を漏らしながら吐きだそうとする流羽の健気な抵抗もむなしく、そうしている最中にも唇を塞がれていた。 精液でぶらさがっているゴムを外される暇もなく、向き合う体勢で押さえ込んでくる男に欲望のままにピストンされている。 「…ッ゛、ォ゛…ッ、お゛――…っ、…トロ、ッ…トロ…ッ、」 「ぁ゛、ぅぁ゛…っ、や、…っ、ァ゛っ、ぁ゛…ぐ、ぅ、う…」 「…ぉ゛ぐ…っ、……はァーー…っ、…っ、ゴム越しで、…これ……かよ…、舌絡ませる度に、……マンコの動き…ヤッバ…、…相変わらず、これ…名器すぎる、すっげー、…」 「ぇ゛っ、ぅ゛え…っ、」 煙草を吸いながら地べたに座って順番待ちをしている男が、「うっわ、イカくせーのばっかでかわいそー。てか、文句言いながら、またキスしてんじゃんお前」と囃し立てる。 その間にも流羽はピアスの開いた舌で閉じた唇をこじ開けられ、「ハァ…っ、はァ…ッ、るぅくんの舌あったか…ぬるっぬる…」ピチャピチャ唾液音を立てながら口の中を蹂躙されていた。 唾液が唇の端から零れているのが見える。 「…俺以外とのキス、気持ちいい?」 「…ッ、?!、…ん…っ、ふ、…ッ、…や゛…、ら゛ぁ゛…っ、ゆ、ぅ…っ、さ、んと、したぃ…っ、やだ、ゆぅ、さ…っんが、い…っ」 遠くから声をかけてみる。 …と、我に返ったように、キスしてくる相手を一生懸命に引き剥がそうとしていた。 でも、体力がほとんどない流羽のその行動は意味を成さない。 前の性器も後ろの孔も隅々まで現在進行形で使われているのに、そこから必死に逃れようと身体を動かして涙に潤んだ瞳でこっちに両手を伸ばしてきた。 (…可愛い) 可愛い。可愛いよ。本当に。 「…るう…」 座ったまま、なんとなくその手を受け入れるように手を伸ばす。 俺の仕草によって、悲痛に歪んだ流羽の顔が嬉しそうな色を滲ませた。 …届く距離じゃない。 しかし、絶対的に触れられないわけでもない。 無理矢理セックスさせられている流羽とは違って 軽く持ち上げた自分の手は、俺の意思さえあれば…縋るような恋人の求めに確実に応えられる。 その瞬間 るうはきっと凄く嬉しそうな表情で笑って俺に抱き付いて、望んでいる幸福を感じることができるんだろう。 …けれど。 「……それをしたら意味がないんだ」 届かせる気もなかった手を、微笑みながらゆっくりと下げた。 それと同時に俺と繋ぐはずだった手は、流羽に腰を打ち付けている男にとられ、指をきゅ、と絡められる。 すると、さっき犯されていた時よりももっと酷く…泣き出してしまった姿が映った。 「ッぉ゛、…ッ、す、…げー、締まる…っ、……はァ…ッ、よしよし、手は繋げないけど、今日は久しぶりに、大好きな優さんがちゃぁんと君の犯されてる姿を見ててくれてるからねェ…っ」 「…っ゛、ぁ゛…ッ、ぁ゛、ぁ゛、や゛…っ、…そ゛、な゛の゛、や、だ…っ、も…、ひっく、えぐ、…や…っ、んむ…っ、は…っ、ふ、」 「ッ、あ゛ー、いつもに増して絡みつきやべー…っ、」 面識のなかった男に優しくされて、頭を撫でられて、愛おしげなキスをされる。 それからダンスをするように、再びゆっくりねっとりと腰を前後に揺すられた。 スローな抜き差しでさえも、ねちゅ、ぬちゅ…と粘ついたような厭らしい水音が部屋に響く。 ……それから数分も経たないうちに、「あ゛~~ッ、出る、出る、ケツマンコきもち゛ぃ…ッ、ぉ゛、グ…ッ、イグ…っ、」「っ、!ぅ゛、ぅ゛、…っ、は、ン゛ぁ、ぁ゛、!あっ゛ァっ、ァ゛あ゛…っ!や゛、ぅ、ぁ゛ァ゛ァ゛゛ぁ゛…ぐ、ぅ――ッ、…」泣きじゃくる流羽に構わず、獣じみた声をあげてながら、腰の動きを速める。 そのまま腰の括れを両手で掴み、重心を前に傾けて身体を密着させた状態で細かく痙攣する。 「…っ、あ゛ー、るーくんとする時はいつもゴム足りねーわ」 「てか、お前ヤりすぎて精液うっすっ。俺も他人のこと言えた義理じゃねえけど」 「るーくんマンコ、マジで出すぎるんだって。…ッ゛、これ生き甲斐、すぎて抜きたくねー…っ、」 その後も待ちきれなかった男の1人は抱き起こした流羽の口でイラマチオもどきに興じながら、もう1人は思う存分に結合部に腰を打ち付け、ブルブル痙攣してまた射精していた。 「無料で何回も可愛い『彼女』貸してくれる水瀬さんには、以前にも増して益々頭あがんねえよ」 「つーか、選びたい放題でストレートの水瀬さんに運よく彼女にしてもらえて感謝だねぇ、るーくん?」 「交代。次、俺な」と一旦場所を譲って遊びながら余裕を取り戻した男が意気揚々にゴムの袋を破り、再び硬くなった自身に装着している。

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