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狼男の性(さが) Ⅰ

俺は一ヶ月に一回発情期がくる。 狼男なら誰でもあることなのだが、俺の場合ひどい方らしい。 「ん……っあ……」 俺はベッドの中で体の火照りを何とか治めようとしていた。 今日は元々バイトが休みだったので、一日ベッドの中で過ごしていた。 何度自分自身を慰めても、治まらない。 トントンとノックが聞こえた。 「ラン、入るよ?」 ルームシェアする時に俺は発情期の説明をカムラにしていた。 俺の発情期は他の狼男より重く、一日目と二日目は起き上がれないくらい、熱く、だるい。 そのフェロモンにあてられる者もおり、襲われたこともあった。 だから、森の中で一人で住んでいたのだ。 ミイラ男のカムラは嗅覚を感じる鼻も腐っているから、フェロモンにあてられることはない。 「ラン、大丈夫?こんなに体が火照って……辛そうだ……」 カムラは持っていたタオルでランの汗を拭った。 首筋を拭うと、ランはびくりと体を震わせた。 「んっ!カムラぁ……体熱い……」 「大丈夫だよ。僕がいるから……うまく抜けた?」 カムラはそっと俺のそそり立ったモノを撫でる。 包帯のざらりとした感触が、快感になって背筋を走った。 「あぁ……!カム、ラ!!だめ、今、触ったらぁ……っ」 「パンパンだ。一度抜こうね」 カムラは俺の背中にぴったり寄り添い、後ろからランのモノを包帯を巻いた手でしごく。 「ふ、あぁ!ダメっイク……っ!イク、イッちゃう……!!」 尻尾がカムラとランの間でびくりびくりと動く。 強めに擦られる。 「あ、あぁあ……っ!」 白濁したモノを勢いよく吐き出しながら、ぼんやりとした意識の中、ぐずぐずと真っ白な夢の中へ引きずり込まれてしまった。 次の日、だいぶ楽になった体に安堵したが、発情期中の性処理の手伝いをさせてしまっているカムラに罪悪感を持ちながら、カムラに対して特別な感情を確実に持ち始めている自分に戸惑っていた。

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