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狼男の性(さが) Ⅱ
朝からランは部屋に閉じこもっている。
どうやら『発情期』が始まったらしい。
ルームシェアを始めた時、狼男には発情期があると教えて貰った。
初めは二、三日部屋から出てこなくなって、それ以降は熱っぽい顔をしながら、食事をとる。
ランは「いつものことだ」と言っていたけど、看病した方がいいのではないかと思い、お節介だけど、体を拭いてあげたり、水を用意したりし始めた。
発情期になったら、その度にランの世話をしてあげた。
熱っぽい顔をして、汗ばんだ体を晒している。
いつもの仏頂面とは違う、悩ましげな表情に無いはずの心臓が少しドキドキする。
ランは股間をモジモジしている。
あぁ……そうか
僕はそっとランに寄り添って、三角の耳に口を寄せた。
「ねぇ、ラン……ここ、苦しい?」
僕はそっとランの股に手を添わせた。
「く、苦しい……出したい……っ」
いつもと違い、僕の体に猫のように擦り寄ってくるラン。
「カムラの体……冷たくて、きもちぃ……」
体温もない体を求めてくれるの?
干からびた僕の体の中に、何かが満たされた気がした。
「いいよ。ラン……僕が傍に居てあげるから。僕が助けてあげるから」
ランのそそり勃ったモノにそっと手を伸ばした。
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