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両片想い10

「鉄平って変態だね。乳首を強く抓られてるのに、感じてエロい声を出すなんて」 「な、まえでっ、呼ぶな……。もっ、ぐりぐりしないで、くれ」  荒い息を繰り返しながらも、やめて欲しいことを連呼する。 (――すっごく感じてるのに、そうやってやせ我慢するところ、可愛くて好きだな) 「こんなときだからこそ、名前で呼びたい。それくらいは許して鉄平。恋人同士なんだしさ」 「何か…あったときに、ドジなお前なら俺の名前を呼びそぅだっ。部下が上司の名前を、呼ぶなんて、おかしいだろ」 「何かって、今は大事なナニかをしてるじゃないか」  ついでに耳に向かって、フーっと息を吹きかけてやった。 「ンンっ!」 「鉄平が早くイケるように、俺がもっとアシストしてやるよ」  頬にキスを落としてから前に回り込み、颯爽としゃがんで、先生の大きなモノの先端だけを口に含んだ。 「おまっ、こんなところ見られたりしたら、ヤバいだろ!」  真っ赤な顔で目の前にある扉と俺を交互に見るなり、怒鳴りつける。赤ら顔のお蔭で、いつもの怖さがまったくなかった。 「ルームサービスなんて嘘だよ」 「壮馬、お前……。謀ったな」 「だけど鉄平、興奮しただろ。ココをこんなに硬くして」  ちゅっと音を立ててそれを吸い上げたら、しごいている先生の手の動きが早くなった。  誰も来ないという安心感で、快感に身を任せる気持ちに切り替えたんだろう。下から見上げる表情は、さっきよりも険しさがなくなっていた。 「んんっ……ぁっ…んっ、ぁあっ」  いやらしく動く先生の手に合わせて吸いながら、両手で双丘を揉みしだいてやった。こんなに刺激されたら、間違いなく先生の大事なトコロは俺のを欲しがって、疼いているのが容易に想像ついた。 「ぅん、ぁ…お願ぃっ、壮馬の口でもっとっ……、気持ちよくし、て」  強請りながら俺の頭を掴み、口の中に大きなモノをぐっと押し込む。

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