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両片想い11
だけど全部を咥えないように、頭を押さえる手の力に反発してやった。
「おい、意地悪ばっかりするなよ」
(俺のことを好きじゃない先生に、これからもとことん意地悪してやるんだ)
双丘を撫でていた片手で、スラックスの上から割れ目の部分を指先を使って強くなぞってみた。
「くぅっ!」
両足を適度に開いて立ったままでいるからか、ダイレクトに感じたらしい。口の中のモノが、さらに質量を増した。
「あっ、あっ、あぁっ…そこばかり、刺激するな。前もちゃんと」
「ちゃんと、なに?」
1度だけ深く咥えてから、先生のモノを吐き出した。
やり方を訊ねる俺の顔は、どんなふうになっているのだろう。
頬を真っ赤に染めながら見下ろす、先生のもの欲しげな表情だけで、何をしてほしいか分かる。だけど恋人として、苛立つくらいに焦らしつつ責めてやろうと考えた。
「白鷺課長、俺はできの悪い新入社員なので丁寧な指示がないと、要求されるお仕事がこなせません」
「何でいきなり、そんなことを……。お前、何度もシてるだろ」
「俺の目の前で女とイチャイチャしてるのを見たら、これまでのコトを全部忘れちゃいました」
馬鹿にしたようにへらっと笑いながら、肩を竦めてみせた。
「忘れたなんて言うな。2週間前にここで言ったろ。『先生が好き』って」
「2週間前なんて俺の中では過去すぎて、記憶に全然残らない」
どんなに情熱的な言葉を使って告白をしても、顔色ひとつ変えずに先生はただ聞き流す。それだけなんだから――。
ふいっと顔を逸らしたら先生の右手が前髪を掴んで、強引に正面を向かせた。
「痛っ!」
「忘れたなら思い出させてやる。つべこべ言わずに咥えろ」
「何でそんなっ、ふぐっ!?」
文句を言いかけた口の中に、先生のモノが押し込まれた。
「前回ヤったときは、美味しそうにしゃぶってくれたろ。早く思い出せ」
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