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抗うことのできない恋だから、どうか一緒に堕ちてほしい38
「ひゃっ!」
「このままでは、スラックスにシミを作ってしまいます。早く脱ぎましょうね」
そう促してスラックスに手をかけると、ベニーの手首を慌てて掴んだ明堂の両手に力が入り、動きを止める。
「や、でも…ハズカシイ、です」
「でしたら、私が先に脱ぎます」
小さく笑いながら言うと、明堂はぱっと手首を解放した。ベニーはわざと目の前で、下着と一緒にスラックスを堂々と脱ぎ捨てる。
「あ、あわわっ!」
「次は弘泰の番ですよ」
「ベニー先生の…大きぃっ」
脱ぐことを催促したというのに、明堂は赤面したままベニーの下半身をガン見した。あまりに物珍しそうに見るので、吹き出しそうになる。
「触ってみますか?」
「へっ?」
「触りたければ、まずは下を脱いでからですよ」
うまく誘導したベニーの言葉に、恥ずかしそうに肩を竦めながら背中を向けて、いそいそ脱ぎはじめる。華奢な背筋を、指先でつーっとなぞってみた。
「ひっ!」
「まだですか、弘泰。早くしないと私の手で、無理やり脱がします」
「ま、待ってください。あとはトランクスを」
「待てません」
後ろから手を伸ばし、明堂の大きく育った下半身を握りしめた。そのタイミングで脱ぎかけのトランクスは、膝のあたりでストップする。
「ベニー…せんせぇっ、強く扱かない、でぇっ」
「感じる弘泰を私に見せてください。たくさん声を出して」
綺麗なカーブを描いた頬にキスを落としつつ、熱く濡れそぼった先端をいやらしく弄り倒した。
「恥ずかしい、ああっ、そんなにしない、で」
ぬちゃぬちゃという卑猥な水音が激しく扱く動きに比例して、保健室に響く。それを聞くたびに、明堂の羞恥心がさらに増していった。
「ぐちゃぐちゃになってるところ、口で綺麗にしてあげますね」
「やっ、汚い……」
「だから綺麗にするんですよ。ほら、こっちを向いてください」
強引に躰の向きを変えて、ベニーと対面させた。
「恥ずかしぃ……、そんなふうに見ないでください」
「恥ずかしいのであれば、横になって目をつぶれば大丈夫です。さあ」
ベニーは両手で明堂の肩を掴み、ゆっくり後ろに倒した。足を拘束するように固まっているトランクスを手早く脱がし、膝の間に割って入る。
「ベニー先生と、キスがしたい」
咥えようとした矢先に強請られたことは、容易くできるものなれど――。
「ずっと焦らされている身としては、簡単に聞くことはできません」
珍しく明堂の意見をスルーしたベニーは、目の前にあるモノにむしゃぶりついた。
「あ……っは…ぁ」
唇と舌を使って感じやすい先端を丁寧に舐めてから、真横に顔の角度を変えて、下から上に裏筋をゆっくりなぞっていく。
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