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シェイクのリズムに恋の音色を奏でて28
「与えられる愛撫に感じて聖哉が声を出すだけで、俺は感じるんだ」
「そんなこと言われても……」
「聖哉だって感じてるだろ?」
あからさまに戸惑っている顔を覗き込みながら、空いてる手で聖哉の下半身に触れた。
「ちょっ!」
ぶわっと顔を赤らめた聖哉は、俺の手を振りほどき、自身の下半身に触れる手を必死に退けようと俺の手首を掴む。だが俺は固くなったモノを握りしめ、感じるように上下に動かした。
「石崎さん、やめてください!」
「まるで聖哉が俺の手を動かしてるみたい」
「違います、僕はやめてほしくて……ううっ!」
大きく上下させた途端に、聖哉の体が仰け反るようにビクついた。
「聖哉は感じやすい体なんだな」
もっと感じさせたくて、シャツのボタンをなんとか片手で外し、首筋から鎖骨に向けて、ゆっくり舌を這わせる。
「やっ、あっ、あぁっ」
「聖哉、腰が微妙に動いてる。気持ちいいんだろ?」
「違っ……も、やめっ」
シャツの隙間に顔を突っ込み、胸の飾りを口に含み、ちゅっと吸ってやった。
「ひゃっ!」
その瞬間、聖哉の下半身を握りしめる俺の手の中で、覚えのある衝撃を感じた。綿パンの布地越しなのに、てのひらが湿気を感じ取る。
「ううっ、やだ……」
涙で瞳を潤ませて、恥ずかしそうに体を縮こませる聖哉の上半身を抱き起した。
「お詫びに、俺が綺麗に洗ってやる。風呂はどこだ?」
「お詫びなんてしなくていいです。放っておいてください」
俺の手を振り解き、俯きながら小走りで部屋を出て行ってしまった。
「放っておけるわけないのに。かわいいヤツ」
聖哉が逃げて行ったところを追いかけると、シャワーの水音が耳に聞こえてきた。迷うことなくその場で服を脱ぎ捨て、浴室の扉を開ける。
「石崎さんっ!?」
頭からシャワーを浴びていた聖哉が振り返り、ギョッとした面持ちで俺を見上げた。
「お詫びしに来た。洗ってやる」
「ああああぁ、洗わなくてもいいですって!」
慌てて大事な部分を隠し、頭からシャワーを浴びまくる聖哉の体を抱しめた。当然俺も、頭からシャワーをがんがん浴びることになる。それを気にすることなく、聖哉の唇に自分の唇を押しつけた。
「んぅうっ!」
間髪おかずに舌を挿入し、聖哉の舌に絡めつつ、じゅっと吸いついてやる。ビクッと体を震わせる衝撃を、己の体が受け止めた。ビンカンな聖哉の体は、どこを責めても感じるらしいので、結構楽しい。
「なぁ聖哉、もう大きくなってる」
「うっ、そ、それは……」
「もっと気持ちよくしてやる。抵抗するなよ」
耳元で囁いたら、「やめてくださぃ」なんて震える声で告げられたが、そんなの無視して、俺はやりたいことを聖哉に施したのだった。
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