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第7話
「今日は仕事どうだったの?」
『あ、昨日か!!』と一二三は笑ってだけど、まだ寝てないから朝が来ていても今日みたいなものだ。
「部長に『満足に仕事も出来ない、新人以下だ』って怒られた。それで成績あげようとしたらこの様」
「あーあ。やっぱ、どっぽにはこの会社向いてないよ」
一二三が俺のゲロで汚れたスーツを脱ぎながらそう言った。
「どっぽは優しいから営業なんて無理だし?辞めちゃいなよ、そんな会社」
「そうだよな……向いてないよ。自分でも分かってる。部長の尻拭いも部下のミスも全部俺が謝って。すみません、すみません……心から謝っても、俺の気持ちなんて通じない」
「そーそー、どっぽちんは俺が養ってあげるし」
「……俺はそこまで落ちぶれてない」
「そーなの?どっぽちん、前向きじゃん!!そのいきそのいきっ」
一二三は下着も脱いで、身に付けていたもの全てをその場に脱ぎ捨てた。
それからボーッとしている俺のヨレたスーツに手を掛けて脱がしはじめた。
「どっぽ、昼メシちゃんと食べてる?またウエスト細くなってない?!」
「最近時間がなくて食べてる暇がない……」
「キチンと食べなよ。ただでさえ痩せすぎなんだから」
一二三の綺麗な手が、俺の腰を撫でる。
その感触に鳥肌が立つ。
感触が嫌で鳥肌が立つんじゃなくて、寧ろ逆だ。
俺は反応してる。
「ンぅ……、ぁっ」
「どっぽちん、かわい」
一二三はゲロを吐いた俺の唇にキスをしていた。
「ゲロの味でも、どっぽのもんだし。オレっち勃起っちった」
一二三は俺のベルトを外すと、ズボンと下着を一気におろして靴下を脱がし、風呂場へ誘導した。
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