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第34話
独歩の部屋は相変わらず物(会社の資料)と衣服で汚く散乱していた。
けど生活感があって、もしエッチの最中に意識を飛ばしても、そのままにしておけば、現実だったとオレに抱かれたんだと分かるよね?
男のクセに妙に色気のある艶かしい華奢な身体をベッドに下ろした。
と、同時にその身体にオレの身体を擦り付けた。
「独歩の身体を攻めてるだけで、オレはこんなに興奮するんだ」
「ひふみ」
「独歩の身体、チンコ挿入れられてよがるなんてオカシイと思わない?……なんでこんなにオレが独歩の悦いところ知ってるか不思議だよね?」
オレはどうしても本能の赴くままに独歩を襲った奴と対等になりなくて、『秘密』を告白しようとした。
「……きかない」
「聞いて、独歩!!」
「きかない……きかないきかないきかないきかないっ!!」
「なんで?不思議だよねっ」
「それをきいたらっ、おれがいらなくなるとき。……おまえから、はなれらなくなるっ!!」
え?!
独歩は泣いていた。
仕事がどんなに辛くても、弱音や愚痴を吐く独歩は今までに数えられないくらい見てきた。
過酷なラップバトルでも涙なんて見せないでいた独歩。
小学一年からの付き合いで、泣いている姿の独歩をまともに見たのは、『オレが痴女に監禁された部屋から出てきたとき』と『エッチの最中』だけ。
今もエッチの最中だけど……少し内容は違う?
取り敢えず、気持ちに整理をつけようと考えてみようと思ったけど、冷静になればなるほどにオレのチンコの反応に気が散る。
今まで気持ちがたかぶっていたから、独歩の身体を攻め続けられたけど……ダメだった。
さっきの独歩のアナルの中に指を挿入れたときの感触を思い出して、期待でいっぱいになった。
「どっぽ、取り敢えずオレのチンコをアナルに挿入してもいい?」
「……こんなオッサンのアナルでいいなら」
「オレ逹タメだよね?」
まだ泣いたままの独歩の両足を高く上げて、アナルにオレのチンコを挿入れた。
「ああぁあぁぁっっ!!」
「っ……、ぁ」
ヤバいくらい悦くチンコを締め付けたアナルは中でキュンキュンと波打った。
その反動でオレは独歩こアナルの中に精液を注いだ。
恥ずかしながら挿入れただけで、オレはイった。
でも、
「……独歩もイっちゃったね。そんなにオレのチンコが欲しかったの?」
まだ足りない。
こんなんじゃいつものエッチとあまり変わらない快感じゃない?
オレは独歩の足を開かせて、正常位にしてリズミカルに腰を振った。
「ひぁっ、ああぁあ。っ……ンンぁ!!」
独歩の喘ぎ声は全然リズミカルじゃない。
本当に『麻天狼のMC.DOPPO』?
だけどその声はオレが一番好きな子の声で間違いはなくて、現に下半身も比例して反応している。
だから言ってしまった。
「独歩が一番好きだよ!!……オレは独歩を愛してるんだ」
攻められ続けてる彼にはこの言葉は届いてないかもしれない。
エッチが終わったらまた告白するよ。
そう思いながら、フィニッシュと同時にディープキスをオレから求めた。
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