11 / 20
Ⅱ あれれ……①
目を開けると、二人の男の顔が飛び込んできた。
「結羽!」
起こした体を背中から支えられた。
「……ここは?」
「クラブの更衣室」
そっか。
今日はハロウィンだ。
「大丈夫か」
「痛いところはないか」
二人が俺の顔をのぞき込んでいる。
「うん……」
まだちょっと頭がぼぅー……とするけれど、大丈夫だよ。
「俺達が分かるか」
「航雅と、中條先輩」
そうだ!
俺、告白しようとして転んで……
あれ?
「航雅」
「なんだ」
「先輩」
「どうした」
俺、航雅と先輩の……
どっちが好きだったんだっけー??
ともだちにシェアしよう!