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抑えきれぬ劣情3
翔也と初めて出会った時は9歳、戸籍上も兄弟となったのは10歳。
涼の中で翔也は可愛い弟で、成長はしても関係性の感覚は変わらない。
さっきまでその可愛がっている弟に古典を教えていた。アドバイスのつもりで志望校の話しをすると怒り出し、驚いているうちに押し倒されて、逃げないといけない状況だと理解する前にTシャツを裂かれた。
現実に頭がついていかない。
「しょ、翔也!やめろ!」
ようやく静止の言葉を言い、身を捩って逃げようととした時には馬乗りにのしかかられて、涼の両手は翔也のそれぞれ左右の膝の下に押さえ込まれていた。
「ふざけんなよ。離せ!」
「ふざけてない」
翔也は冷徹といえる程の態度、声のトーンで答える。
身体を固定された涼は翔也を宥める。
「志望校の話しは悪かった。頑張ってるのに、無理しないでもいいとか言われたくないよな」
「アドバイスしてくれたんだろ」
翔也はシャツを割いて剥き出しの涼の胸に手を這わす。
「それはもう怒ってない。それより我慢をやめた」
「が、我慢?」
「したいようにする。ごめんね、謝るのは俺の方だ」
翔也はそう言うと、涼の乳首をキュッと摘んだ。
「うっ…し、翔也…」
事態の深刻さが段々と明確になり、涼は激しく身体を捩った。
右手が翔也の膝の下から抜けたと思った瞬間に、翔也の左手に再び押さえ込まれる。
「無理だよ。今はもう俺の方がデカイし、力も強い」
そう言うと翔也は右手で涼の顎を押さえ付け、口づける。
「ん…」
貪るような口づけ。スマートさとは程遠く、息がしづらい。涼は苦しくて、押さえ込まれてる右手を何とかパタパタさせ息苦しさを伝える。
ようやく翔也が唇を離した。
「あ…翔也…やめ…」
涼の身体を馬乗りで押さえつけたまま、翔也は首筋や耳朶にも愛撫を始める。
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