17 / 39

抑えきれぬ劣情3

翔也と初めて出会った時は9歳、戸籍上も兄弟となったのは10歳。 涼の中で翔也は可愛い弟で、成長はしても関係性の感覚は変わらない。 さっきまでその可愛がっている弟に古典を教えていた。アドバイスのつもりで志望校の話しをすると怒り出し、驚いているうちに押し倒されて、逃げないといけない状況だと理解する前にTシャツを裂かれた。 現実に頭がついていかない。 「しょ、翔也!やめろ!」 ようやく静止の言葉を言い、身を捩って逃げようととした時には馬乗りにのしかかられて、涼の両手は翔也のそれぞれ左右の膝の下に押さえ込まれていた。 「ふざけんなよ。離せ!」 「ふざけてない」 翔也は冷徹といえる程の態度、声のトーンで答える。 身体を固定された涼は翔也を宥める。 「志望校の話しは悪かった。頑張ってるのに、無理しないでもいいとか言われたくないよな」 「アドバイスしてくれたんだろ」 翔也はシャツを割いて剥き出しの涼の胸に手を這わす。 「それはもう怒ってない。それより我慢をやめた」 「が、我慢?」 「したいようにする。ごめんね、謝るのは俺の方だ」 翔也はそう言うと、涼の乳首をキュッと摘んだ。 「うっ…し、翔也…」 事態の深刻さが段々と明確になり、涼は激しく身体を捩った。 右手が翔也の膝の下から抜けたと思った瞬間に、翔也の左手に再び押さえ込まれる。 「無理だよ。今はもう俺の方がデカイし、力も強い」 そう言うと翔也は右手で涼の顎を押さえ付け、口づける。 「ん…」 貪るような口づけ。スマートさとは程遠く、息がしづらい。涼は苦しくて、押さえ込まれてる右手を何とかパタパタさせ息苦しさを伝える。 ようやく翔也が唇を離した。 「あ…翔也…やめ…」 涼の身体を馬乗りで押さえつけたまま、翔也は首筋や耳朶にも愛撫を始める。

ともだちにシェアしよう!