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第3話

「んっ…ふっ…ふぅ」 紙袋から取り出したローションをたっぷり玩具に垂らして後ろの孔に宛がう。 よくある話だが、飲み会のゲームで景品として受け取ったものがこんな事で役に立つとは思ってもみなかった。 ゆっくりとローションの滑りを借りて自分の孔に玩具を沈めていく。 ぷちゅぷちゅっ、ぐぷっ、ぐぶっ 少しキツさは感じるけど、小振りだったおかげかなんとか入って小刻みに動かしてみる。 「に、兄さん…大丈夫?」 「海斗隠さないでちゃんと見てないと、これから兄ちゃんのここに海斗のが入るんだぞ?今から恥ずかしがってたら後で気絶しちゃうよ」 海斗がブルブルと肩を震わせながら顔を手で隠してしまっている。 本当にこんな事で恥ずかしがっていたら先には進めないぞ。 しかも玩具が入っているのは俺だよ。 「んっしょっ!」 ズルル 俺は玩具を引き抜いて海斗の上にのし掛かる。 海斗には秘密だが実は尻を使うのはこれがはじめてではない。 特に相手が居たわけじゃないけど、一人でする時にちょっと興味本意で色々試してみたら元々探究心が強い性格のせいで気持ちよくはないが小さいけど異物が入るようになっちゃったんだよな。 いつも使っている玩具はベッドの下の箱に入っている。 これは見付かると色々まずいので海斗が居ないときにこっそり処分しとかなきゃなと頭の隅で思う。 「えっ…あっ!兄さん待って」 「そんな怖がらなくても大丈夫だよ」 海斗のモノをがしっと掴んで自分の孔に押し宛てゆっくりと腰を落としていく。 めりめりという肉を押し広げる様な痛みを我慢しながら自分の表情を崩さないように海斗の様子を伺う。 「ほら少しずつだけど、海斗のを飲み込んでいってるのわかる?」 「うあっ…待って!兄さん待って!」 少しずつ押し拡げられる肉の痛みに背中にうっすらと汗が伝うが、自分から仕掛けたことだ。 悟られてはいけない。 「怖かったら言うんだぞー」 「兄さん待って!兄さんが壊れちゃう…」 うわっ。 なんの心配してんのこの子。 可愛すぎて痛みも少し和らいだ気がしてがしがしと頭を撫でちゃったよ。 「ふふふ。壊れないから大丈夫だよ~」 「そ、んなっ…まってって言った…の、に」 「言ったら、やめるとは一言も言ってないぞ」 「ひどいっ、兄さん…」 3/2ほど自分の身体に海斗のモノが埋まった頃俺も動きを止める。 俺は余裕たっぷりに笑ってみせるが内心は結構テンパっていた。 「ほら…いっぱい入ったぞ」 「あっ、あぁ」 ヤバイ…いくら一人で入る様にしたといっても今まで小振りのものだったので、こんなの根本までは流石に入らない。 しかも海斗のが意外に大きくてもう上にも下にも動けない。 この先どうしたものかと動きを止めていると、海斗が俺の手をぎゅっと握ってくる。 「兄さんの…ナ、カ凄い温かい。うれし…」 「っ!」 へにゃっと情けない顔で笑ってこんな可愛らしい発言で、俺の胸に雷にでも打たれたような衝撃が走った。 何この可愛い生き物。 俺は海斗の手を握ったままゆっくりと腰を引き上げた。 「あっ!にいひゃっ!」 「あぁ…クッソ。可愛い!海斗かわいい」 ゆっくり腰を引き上げた後、勢いよく腰を降ろすと海斗の腹がびくびくと痙攣する。 それすら可愛くみえて腰の動きが更に速くなる。 「にっ、ゆっくり動いて…兄さんに出しちゃっ…」 「あれー?海斗もうイッちゃうの?かわいいなー」 俺は腰の動きは緩めないまま海斗の顔を観察してやると、うっすら涙を浮かべて必死に俺の手を握っている。 「ほら…大丈夫だからイッちゃえ!俺のなかにぶちまけちゃえ」 「うぁ…にいひゃん!にいひゃん!」 手を握る力が強くなったと思うと、腹のなかに熱いものを感じて俺もそれに逝ってしまった。 流石に勢いだけて動いてしまったので、これ以上動けない。 テンション上がりすぎて流石に無茶したなと反省する。 「にいっ、にいひゃん…」 「海斗?…あっ!」 海斗の上に倒れこむと、海斗の腰がまたゆるゆると動き始める。 ヤバイ…海斗のやつ全然萎えてない。 まじかー。 流石に俺ももう限界だぞ。 「あのー?海斗くん?」 「あっ、あっ。にいひゃん、兄さんっ…りく、りくとぉ」 体制を変えて俺が組み敷かれる格好になると、必死に腰を振ってくる。 あーもぅ。 必死に腰振っちゃってかわいいなぁ。 「海斗~?そんなにゆるゆる動いてもなかなか逝けないだろ?いっぱい腰を動かしてがんばれー」 「あっ、う、うん…」 海斗に足を絡めてやると、俺に抱きついて必死に腰を動かして出し入れさせている。 「あっ、あっ、あぁっ、兄さんっ」 「ほ…ら…っ!海斗…が、んばって」 俺から顔を近付けて舌を絡めてやると、それにも必死に応えてくる。 「うぁ、んぅ、兄さんいたくない?」 本当にこの子はなんの心配をしているんだろうか。 思わず笑顔ではなく、ニヤニヤという笑みがこぼれてしまいそうになるのを必死に我慢する。 「はーい。ちゃんと…気持ちいいよ。俺、ちゃんと海斗で感じてるよ」 「あっ、兄さん…お、れまたっ…!」 腰の動きもはやくなってきたし、顔も切羽詰まっている。 俺の腰に回ってる手の力も強くなってきた。 「うん。大丈夫だから、そのまま出しちゃいな」 「~!兄さんんんん!」 ぎゅうっと抱きしめられる力が強くなり、腰がぴったりと押し付けられる。 「あっ、あぁ、あ~っ!」 うわぁ。 海斗の全…部入っちゃってる。 元気なのが出てる…だされちゃってる。 「ひっ!やめっ!まっで、あ"っあぁ」 また腰が押し付けられ、出したモノを奥に押し込むような動きに変わったことにより俺も流石に焦る。 ぎゅぼっ、ぶじゅう、ぷじゅっ 「おっ、お。あ、んぁ、むぅ」 腰を動かされる度に粘着質な音が部屋に響く。 海斗の舌が離れると俺と海斗の舌に銀の糸の橋がかかる。 「兄さ…ん?大丈…」 「うあっ」 ズルウゥと海斗が自分のモノを引き抜くとオロオロと俺の様子をうかがっている。 ちょっと今はヤバイかもなぁ。 「はっ!兄さんのお尻の穴が開きっぱなしだよ!俺、壊しちゃった?」 「うん。そのうち閉じると思うから、あんまり見ないで欲しい…な」 流石に海斗のが溢れてくるのをまじまじ観察されるのは恥ずかしいので俺の尻を広げている手を外す。 「ほら海斗。おいで…」 小さい子供にするように両手を広げると、おずおずと俺に抱きついてくる。 頭を撫でてやると反対に俺の頭を撫でてくれる。 「兄さん」 「はいはい」 「兄さんの中はぎゅうぎゅうしてて、あったくてこうやって抱きしめられてるみたいだった。夢みたいだ」 本当になんだこの可愛い生き物。 ふうふうと互いに息があがっているのに、また胸がキューンとして今の俺はだらしない顔になっているだろう。 高校の頃も彼女は居たがキス以上には進まなかったし、大学に入っても彼女を作る気にもならなかった。 今なら、こんな可愛い弟以上に惹かれる人が居なかっただけかもしれないという事が分かる。 しかし明日が休みで本当に良かった。 明日は海斗の好きなものを作ってやろうと思って二人で眠りについた。

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