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「えへへ~海斗くんただいまぁ」 「おか…兄さん相当酔ってない?」 夏休みが明ける少し前、兄さんは友達が誕生日を祝ってくれるからと呑みと出掛けていった。 出掛ける前にきちんと俺の分の夕飯を作っていってくれたのは有り難かったし兄さんの料理はやっぱりおいしかった。 今帰ってきてみれば兄さんはほろ酔いで気分が良さそうだ。 「えへへ~♪沢山プレゼントももらっちゃった!」 手に持っていた大きな袋を俺に渡し、兄さんは靴を脱いでいる。 袋の中を覗くと何やら綺麗にラッピングされたプレゼントが沢山入っていた。 「海斗くん今日も可愛いね!ヨシヨシ」 「に、兄さん!ほら水でも飲もう!ね?」 ほろ酔いだと思ったのだが、相当酔っているみたいで俺に抱きついて手をのばして頭をぐりぐりと撫でてくれる。 酔ってるせいで力加減が分からないのか、撫でる手が少し痛かった。 いつまでも玄関に居るわけにもいかないので兄さんを強制的にキッチンに引きずっていくことにした。 「ほら!水飲んで」 「えへへ~ありがとう」 ソファに座らせて冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターのペットボトルを持っていくと、だらしない顔で笑っている。 昔から明るく、ムードメーカーだった兄さんは皆の人気者だった。 そんな兄さんが今は俺の…こ、恋人だなんて本当に信じられない。 ガサガサ ソファーに座っている兄さんが貰ってきた袋の中を物色しはじめた。 「あ~。これ、海斗が好きなチョコレートだ!こっちはマカロンだよ~?ほら~」 兄さんが綺麗な包み紙達を開けていると、俺も兄さんも好きなお菓子達が出てくる。 それを嬉しそうに俺に1つずつ見せてくれる。 兄さんは昔から人気者だったけど、今も変わらないのかもしれない。 わざわざ選んできたプレゼント達は明らかに気合いが入ったものばかりだ。 これに乗じて告白とかされてしまったのかと思うと、好みの物をわざわざ調べて渡してきたのだろうからちょっと心配になってくる。 なかなか友達同士でプレゼントの交換はしないだろう。 「海斗!みてみて!ウサミミ!」 俺が床に置かれたお菓子達を見ていると、一際嬉しそうな声が聞こえる。 その声に兄さんの方を見ると黒色のツルツルとした素材のウサギの耳の形をしたカチューシャが頭に乗っていた。 「ははは。。あいつらふざけすぎだろ~!あ、ストール!」 自分から声をかけておきながら、俺に興味を無くした様にまた袋の中を物色しはじめた。 今度は大きな布が出てきて凄くはしゃいでいる。 ファッションにまったく興味のない俺には分からない言葉を嬉しそうに叫んでいる兄さんは弟の俺から見てもおしゃれなのだ。 「これ海斗に似合いそうだね~」 「え?あっ!」 さっき持っていた物を手に近付いてくる兄さんは、俺の首にそれ巻きながらそのまま抱きついてくる。 お酒で身体が火照っている兄さんにドキドキした。 「なになに海斗くーん?ウサちゃんのお兄ちゃんにドキドキしちゃったの?」 「えと…兄さん」 兄さんがニヤニヤとしている。 この顔は良からぬ事を考えている時の顔だがその後の事を考えると、ぶるりと身体が震えた。 しかも兄さんの手が部屋着に使っているジャージの上を怪しく滑って、俺のを触ってくる。 「海斗。お兄ちゃんと一緒に発情期…しよっか?」 「う…ん」 少し伸びあがって耳元で囁かれる言葉に俺は反射的に頷いていた。 兄さんに手を引かれ寝室にくるとジャージをズリ下げられ、うっすらと反応しているペニスを手に取られる。 「えへへ。海斗くん元気だねぇ」 笑いながら先端を優しく刺激されて、俺のペニスはムクムクと大きくなってきた。 それをじっくり観察している兄さんはベロリと舌舐めずりをする。 その顔を見て今日こそ抱かれてしまうかもそれないと覚悟した…んだけど。 「オオカミさんいいの?ウサちゃんがお腹の上でぴょんぴょんしちゃうよー?」 「あっ、はぁっ、やっ」 「ほーら。ぴょ~んぴょんっ」 「んっ、んっんん!」 ウサミミのカチューシャをしている兄さんが言葉通り手を繋いだ状態で俺の上で跳ねている。 腰を動かされる度にぐぼぐぼという音がしていて、腹の上で動かれて俺は良いように弄ばれていた。 しかも俺の頭にも何かの動物の耳を模したカチューシャが乗せられてしまっている。 これも友人にもらったものらしく、ウサちゃんにはオオカミさんだよねーという言葉と共に頭に乗せられたのだ。 「可愛いオオカミさんはウサちゃんが残さず食べてあげるね」 「んぅ。あむっ、んっ」 兄さんに舌を絡め取られながらどんどん追い上げられる。 普通は兎と狼の立場は逆だよなんて考える余裕が無いくらい兄さんに良いようにされ、兄さんの腰つきがあまりにも厭らしくこの快楽には勝てなかった。 「に、兄さんでちゃ!にいしゃんの中にでちゃうからっ!ゴムしてないよぉぉ」 「いいよ。オオカミさんのミルク搾って飲んであげるから」 「あっ、でちゃう!だめっ…兄さんんん」 「ふぁ、あっはぁぁぁぁ。腹あっちぃ」 兄さんの身体を抱きしめて中に精液を注いでしまう。 俺が息を整えていると、兄さんの身体から急に力が抜けて動かなくなった。 「えっ?!兄さん?」 「スー。スー」 「ね、寝てる…」 そう言えば兄さんは相当酔って帰ってきていたはずだ。 兄さんの誘いに乗って、そのまましてしまったがとんでも無いことをしてしまったと冷静になった頭で思い出す。 「んぅ…」 体勢を変えてペニスを引き抜くと兄さんからは小さく声が漏れたが、すぐにスゥスゥと寝息が聞こえてくる。 兄さんをそのままにしてはおけないので俺はバスルームへ向かって洗面器にお湯を張り、それとタオルを持って寝室に戻った。 お湯でタオルを濡らし、それで兄さんの足は身体を拭いていく。 兄さんのスベスベした肌にごくりと生唾を飲むが、頭を振って雑念を飛ばして俺は無心で処理を終わらせ兄さんに俺とお揃いのジャージを着せた。 洗面器などを片付けて、俺はシャワーを浴びるとやっと兄さんの居るベッドに潜り込んだ。 「海斗ぉ。昨日の夜は迷惑かけてごめんなー」 「べ、別に大丈夫だよ」 翌朝、昨日の事はよく覚えて居ないのか、兄さんが酔って帰って来たことについて謝ってきてくれる。 俺も流されてしまった手前、変な事も言えないので無難な返事をしておく。 「いやー。ウサミミ着けてる俺を、熱のこもった目で見られたら我慢できなくてさー」 「に、兄さんまだ酔ってるの?!」 「えー?また、お腹の上でぴょんぴょんしてやるってぇ」 「はぁー」 結局いつもの調子の兄さんに、俺は頭が痛くなってくるが楽しみな俺もいて少し複雑な気分になってくる。 兄さんは上機嫌で朝食の準備をしていた。

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