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第11話 身体に訪れた異変②※
「先入るねぇ、零ちゃんはゆっくりでいいからねぇ」
と、優さんは先に服を脱ぎ浴室に入る。
僕はゆっくりと服を脱いで少し遅れて入る。
浴室は優さんが出していたシャワーのお陰で温かかった。
先に優さんがシャワーを使って頭を洗う。
ふんふんと楽しそうに鼻歌を歌いながら。
僕はというと、湯船の中に入って温まっていた。
先ほど、貼ってもらった胸のシールが何となく気になる。
傷口に絆創膏を貼っているとムズムズするような、感覚だ。
そんなことを思っていると、優さんが声をかける。
「おし、終ーわりぃ。零ちゃんどうぞぉ~」
「!...あ、はい。ありがとうございます...っ」
どうやら頭を洗うのが終わったようだがそれにしても早い。カラスの水浴びのようだ。
僕と優さんが交代して、今度は僕が頭を洗う。
シャンプー、リンスと頭を洗い終わり、交代しようと声をかける。
「あ、の...頭洗い終わりました。」
「ん?あぁ、いいよ身体洗っちゃってぇ...。!あぁ、洗ってあげようか。ちょっと待っててねぇ。」
「え、あ...いや.....じゃ、お願い...します」
断ろうとしたときにはザバッと湯船からでていて、仕方がなくお願いする。
イスは僕の分しかなく、優さんに膝立ちさせるのがなんとも申し分けなかった。
優さんに謝ると、全然平気ぃと笑顔で返してくれた。
優さんに頼まれ僕の前にある身体を洗う用のタオルを取る。
石鹸で泡立ててから優さんに渡し、僕の背中を洗い始める。
強くもなく弱くもなくちょうどいい力加減で気持ちが良かった。
背中が洗い終わったであろう頃に、タオルを貰おうと声をかけようとしたその時。
「ひっ!?え、あの!前は自分で出来ま、す...っ。」
「いいじゃんいいじゃん♪折角だから洗わせてよぉ」
僕のわきの下から腕が伸びてきて、お腹を洗う。
突然過ぎて僕は驚く。
まさか、前まで洗われるとは思っておらず少しだけ暴れる。
それでも洗うのをやめようとしない優さんに僕はクルッと後ろを向こうとする。
すると
「!!おっと、危ない...。だいじょぶ?零ちゃん」
「は....、すみま、せん。ちょっとクラッとしただけです...。大丈夫です」
そうだ。僕は体調がよくないんだった。
その上、熱が高まるお風呂に入ったらふらつくなんて当たり前だ。
僕はそれからおとなしくした。
無駄に暴れて迷惑をかけたくないからだ。
腕を洗ってもらいあとは流すだけかな、と思っていると
「ひゃぁッ!!ちょ、どこ...ン、触ってるんです、か...ぁ」
「ん~?零ちゃんって身体も小さくて細いし声も高いからホントに男の子かなって思ってさぁ。
...にしても小さいんだねぇ~...。最近の子はこんなもんなのかなぁ?」
「んっ!!知、りませんよ...そんなこと...あッ」
優さんが僕の男性器を触ってきたのだ。
泡でニュルニュルとした感覚がなんだか気持ち悪い気がする。
クニクニと触ったり擦ったりして、僕の声が浴室に響いて耳をふさぎたくなる。
気付いたら、優さんは僕に密着していて、優さんが喋ると僕の耳に息がかかるくらいだった。
「あ、の...っあ!も、いいですか...?僕、出ます...んあッ!」
「別にいーけど...コレどうすんの?」
さっきと口調も声の高さも違うのでゾッとする。
優さんが言った“コレ“とは、僕の男性器だった。
見れば分るほどに普段よりも大きくなっていた。
男同士だからといって、こんな姿を見られて羞恥心がないわけがない。
「っ!!...優さんが触ったからでしょっ!...後でトイレでやりますっ...。僕出ますから...んひッ!?」
「そっかぁ...僕のせいだね。...じゃあ、僕が責任もってやってあげるよ」
僕の耳元でそう、低く呟くと両手で僕の男性器に触れる。
それでもさっきと触り方はかわり、右手で上下運動をしながら左手で先を撫でたりつついたり、爪を立てたりして弄る。
「んぁ!やだぁ...ッあ...やめて...っ!く、ださい...んッ!」
「あはは、可愛いねぇ零ちゃんは。大丈夫、ちゃんとやってあげるからさぁ」
そういう事を言っているんじゃない...。
とにかくこの行為から逃げ出したくて立ち上がってドアに向かおうとする。
しかし、何故かドアには鍵がかかっていて開かない。
ドアを開ようとしていると、後ろから優さんがバンと扉を叩く。
その音に僕はびくりと跳ねる。
恐怖で硬直しているとまた優さんは僕に被さるようにくっつき、男性器を弄る。
「も~零ちゃん。やってあげるっていったじゃんかぁ。逃げちゃだめだよぉ」
「ふぁッ、...っん...ゃ、あ...でま、す...ぁあッ!」.
「ありゃ、もう出るの?零ちゃんって早漏なんだねぇ。じゃあもっと強めちゃお~」
僕は浴室から“出る”という意味で使ったのに誤解されてしまった。
その宣言どおり、優さんは腕の上下運動を早めた。
「あぁっ..ち、が...うッあぁッ!...は、はぁっ...あっひ、あッ――!!」
その後、結局僕はあっけなく達してしまった。
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